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痛風と診断されたら、尿酸値が上がらないよう、そして症状が重くならないように、生活全般に気をつけなければなりません。
そのうち最も大切なことは、尿酸のもととなる食物を減らすことです。なぜなら、尿酸は体内で合成されるものもありますが、食物由来のものもあるからです。

1.プリンを多く含む食べ物を控えよう

まず大切なことはこれで、尿酸はプリン体を分解する過程で作られます。
したがって痛風治療において、プリン体の多い食物を控えれば、外部から取り込む尿酸を減らすことができるのです。
まずは、プリン体が多い食品を控えることが大切です。では、どんな食べ物にのプリン体が多いのでしょうか。

1. 内蔵肉

プリン体の多い食品の代表は、牛・豚・鶏などの内臓肉です。
すなわち、モツ、タン、ハツなどと呼ばれる内臓肉は、なるべく食べないか、食べてもごく少量にしておくのが無難です。
また、どんな料理法でもプリン体の量はあまり変らないので、焼き肉も、モツ煮などの煮物も同じことです。

2. 魚

次に魚では、アンコウの肝、マグロ、カツオ、イワシ、エビ、アジやサンマの干物など。
イワシやサンマなどは、体にいい面がある一方で、プリン体が多いという面もあるのですね。

3. 加工食品

また加工品では、ハム、ベーコン、かまぼこ、干ししいたけなどがあげられます。
魚の干物や干ししいたけは、干して天白質がアミノ酸に分解される過程で、プリン体も増えてしまうことが分かっています。
魚同様、納豆は血栓予防に効果的な食物ではありますが、痛風にとってはあまり良くないというのは意外な気がしますね。

痛風になってからの食事療法の第一歩は、これらプリン体を多く含む食べ物を控えるところから始めましょう。

2.痛風の発症経験がある場合お酒も控えめに

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また、プリン体を多く含むアルコール飲料ということでは、ビールが有名です。
ビールは控えるとともに、アルコール全般は控えめにして、週2回は休肝日を作りましょう。
一見、ビールでなければアルコールを飲んでも良さそうに思えますが、アルコールが肝臓で分解される過程では尿酸が作られます。
また、アルコール自体にカロリーがありますし、アルコールは分解される過程で、プリン体と共に中性脂肪の原料となってしまいます。
さらには、お酒のつまみであるしょっぱい食べ物、脂っこいものも、痛風にはよくありませんね。
それらつまみは、一品料理として美味しいかどうかという観点で味付けがされていますから、しょっぱく感じなくても塩分が高いです。
塩分が高いと、あとで喉が渇き、夜中に水を飲み、体がむくみ、心臓に負担をかける・・・という悪循環におちいってしまいます。

3.尿酸値を下げるために積極的に食べたい食べ物

次はその反対で、積極的に食べたいものをあげてみます。
それはアルカリ性食品であり、これらを多く食べると、体もアルカリ性に傾くと考えられています。
また同時に、尿酸は、アルカリ性から中性の尿に溶ける性質がありますので、積極的に食べておきたいですね。次に、それらをあげてみましょう。

①. 野菜・果物

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野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルが多く、食べたものを積極的に排出してくれたり、免疫力を上げてくれたりする働きがあります。
具体的には、ホウレンソウ、ゴボウ、ニンジン、大根、ナス、サトイモ、ジャガイモなどです。
ただし野菜は、生のままでは「かさ」が多いために、ついたくさん食べたつもりになってしまうものですが、実体は意外に少ないです。
そこで、煮て食べるのがいいでしょう。
ただしホウレンソウは、赤い根の部分にプリン体が多いですから、ゆでたあとにそこは切り取ります。結石の元となるシュウ酸は、ゆでることで減らすことができます。ついでに言うと、かつお節はかけないほうがいいですね。
また果物では、バナナ、メロン、グレープフルーツがお勧めです。
ついでにビタミンCも摂れて、免疫力アップの効果もあります。

②. 海藻

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海藻もまた、カロリーが少なくてビタミンやミネラルが豊富なアルカリ性食材です。
ぜひ積極的に食べて、体をアルカリ性に保ちたいものですね。
そこでお勧めなのは、野菜と海藻を美味しく食べることができる海藻サラダです。野菜に海藻をトッピングして、塩分とカロリーの少ないドレッシング(ポン酢がお勧めです)をかけ、食べるといいでしょう。

4.尿酸値を下げるための食生活全般について

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さてここまで読み進めて、いかがでしょうか。
プリン体を含む食品を避け、アルコールは控えめにして、野菜や海藻を多く食べる。
その通りです。でもまだ、注意すべきことがあります。

①. 食事は腹八分目にする

痛風の基礎体質となるのは、尿酸生成がおおい体質でもありますが、それはかなりの確立で肥満体でもあります。
そこで、食事量を少なめにすることで、肥満の解消に努めましょう。
ただし、いきなり減らしてしまうことは、精神的にもよくありません。まずは、腹八分目を目指したいですね。
最初はきついですが、やがて慣れてきます。
それを続けていくと、腹八分目が心地よく感じられてくるものです。
是非その気分を味わい、標準体型を目指したいものですね。

②. 多く噛む

食事の量を減らしても、多く噛むことで、空腹を感じることをある程度防ぐことができます。

③. 規則正しい食生活をする

これも、継続することで、太りにくい体質を作ることができます。

以上が、痛風と診断されたときの食事療法です。
これらを実践して、尿酸値を下げて体をいたわって下さいね。