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痛風が発症する場合、生活習慣や食生活の好みなどから、糖尿病も発症しやすいことは別章で述べました。
それと同様、高脂血症も、痛風を発症した方に多い症状であると言えます。

1.生活習慣と高脂血症

痛風は、かつて「ぜいたく病」と呼ばれていました。
そう呼ばれたのは、日本人の食生活がまだ欧米化しておらず、魚や野菜を中心とした時代でした。
つまり痛風とは、高タンパク・高カロリー食、いわゆる美食家の方に多く発症した病気だったのです。
具体的には、戦前と、戦後の昭和30年代ぐらいまでと思います。
しかし、高度経済成長期から浸透しはじまった欧米風の食生活は、日本人の食生活を大きく改善しました。
その結果、日本人の動物性タンパク質摂取量やカロリーは大きく改善されましたが、一方で、高カロリーが引き起こす様々な弊害が起きてきたのも事実です。痛風も高脂血症も、それら弊害の1つです。

つまり、肉などの動物性タンパク質が好きで、またお酒も大好きという方は、結果的に痛風になる可能性も、高脂血症になる可能性も高くなるということです。
簡単に言うと、痛風も高脂血症も、そうなる原因となる食生活と、そこからできた体質が同じなのです。
つまり痛風になる方は、かなりの確率で高脂血症にもなっていると言えます。
痛風も高脂血症も、食生活の欧米化、運動不足等からくる肥満などによって増えてきました。

そうなると現代では、必ずしも「ぜいたく病」とは言えなくなりました。
痛風や高脂血症は、平均的日本人によく見られる病気で、決して珍しいとは言えなくなっているのが事実です。むしろ痛風を発症する方が増えたり、若年化したり、患者は増える傾向にあります。

2.高脂血症とは 高脂血症の対策と予防

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一口に高脂血症と言っても、大まかに言うと2種類あります。

1つは「高コレステロール血症」で、血液中の総コレステロール値が高いタイプです。
コレステロールには善玉と悪玉と2種類ありますが、これらはどちらも、いわば糊みたいなものです。
悪玉コレステロールが増えると血液がドロドロになってしまい、血管の途中で詰まって心筋梗塞や脳梗塞を起こすことがあります。
しかし、細胞が正しく働くためには必要不可欠な物質で、善玉コレステロールが少ないと、糊が足りない工作のようなもので、免疫力が下がってガンや肝硬変にかかりやすくなります。
何ごと、多すぎても少なすぎてもよくないのですね。

もう1つは、血液中に中性脂肪が増えすぎてしまった状態です。
中性脂肪は、砂糖や炭水化物、動物性脂肪などを主原料として肝臓でつくられます。原因は食生活で、これらを摂りすぎると、皮下脂肪として蓄積されてしまいます。
この中性脂肪は、女性より男性に多く、しかも内臓脂肪型肥満の人に多いという調査結果もあります。

また、中性脂肪と悪玉コレステロールには密接な関係があることにも注意しなければなりません。
中性脂肪が多いと、悪玉コレストロール値も上がってしまうからです。
ということは、中性脂肪値を下げれば、悪玉コレストロールも低下させることできますね。それがすなわち高脂血症の予防です。

3.痛風から高脂血症へのメカニズム

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では、どういう仕組みで高脂血症になるかと言うと、高カロリー食を長年続けていると、脂肪だけではなく、糖質(炭水化物)やタンパク質も、体内合成によって中性脂肪になってしまうのです。
動物性脂肪だけではなく、甘いもの、ご飯やパンなどの炭水化物も中性脂肪の原料となってしまうということです。
これらは、必要な分についてはそのままエネルギー源として消費されますが、余った分は肝臓に運ばれ、肝臓はブドウ糖を原料として中性脂肪を作ってしまいます。

これはいわば、人体が飢餓に耐えられるように、余分な栄養を皮下脂肪として蓄えておくというメカニズムであるのです。
しかし、肥満は心臓、筋肉、骨格にも負担をかけますし、全身の循環系にも悪影響を及ぼします。
まさに「肥満は百害あって一利なし」ですね。

4.痛風が原因の高脂血症の予防

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高脂血症を予防するためには、コレステロールや中性脂肪の原因となる動物性脂肪や、糖類の摂取を控えることです。
ただし、極端に減らしてしまうと栄養バランスを崩し、体力や免疫力が衰えることとなりますから、あまり極端なのはよくありません。

基本としては、次のとおりです。

1. 食事は腹八分目とする

2. タンパク質は、肉よりは魚中心とする

3. アルコールはビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ウイスキーならダブル1杯まで

4. 有酸素運動を行う

5. 規則正しい生活をする

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いずれも、そう難しいことではありません。
ただし、痛風や高脂血症になっている方は、長年の生活習慣がもとになっていますから、いきなり変えることは非常なストレスを伴います。
そこで、全部一度に始めるのではなく、一部から始める、ある程度実践して効果が出たら自分に「ご褒美」をあげる、など工夫をすると、実践しやすいと思います。
食事内容を変えるとなると、家族の協力が必要なときもあるでしょう。
地道に、一歩ずつ進めることです。

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