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一度痛風になった方は、医師から処方された薬を必ず飲まなくてはなりません。
薬を飲むことで、体内尿酸濃度を低くするのです。

1.もし痛風の薬を飲まなかったらどうなるの?

しかし、もしも薬を飲まなかったらどうなるでしょうか。飲まないでいると、体内尿酸濃度はどんどん高くなり、様々な症状が起きてきます。それを時系列並べると、とっても怖くなります。

① .(主に)足の関節が腫れて熱を帯びる痛風発作が繰り返し起きる。

② .発作を繰り返すうちに、関節は変形し、やがて曲げたり伸ばしたりができなくなる。

③ .尿酸が体のあちこちに沈着し、手の甲、耳たぶなどに痛風結節ができる。

④ .尿酸は目に見えない内臓にも沈着し、特に腎臓にダメージを与える

⑤ .定期的に人工透析を受けなければならない

⑥.慢性腎不全以外では、尿路結石、糖尿病、心筋梗塞などの病気リスクが高くなる

これらの症状を引き起こさないためには、処方された薬をきちんと飲み、尿酸値を適切にコントロールする必要があります。

2.痛風の薬には3種類ある

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一口に痛風の薬と言っても、大別すると3種類あります。

① 痛風発作を抑える薬

主に痛風の痛み止めとして処方される薬で、古くからコルヒチンが使われてきました。
ただし、近年はコルヒチンが処方されるケースは減ってきています。白血球の作用を抑える働きがあるため、痛風発作の直後には効果がありますが、時間が経つにつれて効果は薄くなります。

ただし、どんな薬にも副作用はあります。コルヒチンの副作用には、
肝機能障害
白血球の減少
嘔吐
下痢
腹痛
などがあります。
もちろん、全ての人にこれらが全部出るわけではなく、全く出ない方もいますし、ごく一部が症状として現れる方もいます。

※薬全般に言えることですが、薬を飲むメリットがあれば、必ずデメリットもあります。それがすなわち副作用であり、最近の薬は研究が進み、副作用は少なくなってきていますが、それでもリスクとして副作用が起きる可能性があることは、知っておきましょう。

② 発作の炎症や痛みを抑える薬

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痛風の発作は痛いものですが、それを抑える働きを持つのがこの薬です。
主に、非ステロイド抗炎症薬が使われます。
しかし、それで痛みが治まらない場合は、「ステロイド薬」を併用します

このいずれでも、痛みがなくなったからと言って、勝手に服用をやめてはいけません。
かえって痛風の症状が悪化してしまうことがあるからです。

また、副腎皮質ステロイドは効果が高いぶん、副作用も強く出る場合があります。
言われているところでは、次の副作用があります。
肥満
食欲亢進
不眠
骨粗しょう症
消化器の潰瘍
風邪などの感染症にかかりやすくなる

やはり医師の指導に従って、適切な量を決められた間隔で、服用しましょう。

③ 痛風を治療する薬

これが痛風治療のメインとなる薬ですが、さらに2種類に分けられます。体内で尿酸が作られるのを抑えて尿酸値を下げる薬と、体外への尿酸排出を促進して尿酸値を下げる薬です。

1) 尿酸生成を抑える薬

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痛風が起きる原因のひとつは、体内で過剰に尿酸が作られることですから、その生成を抑えることで痛風発作を起きなくする薬です。
体内には尿酸プールがあって、正常であればその量は一定しているわけですが、痛風になった方は、プールに入る尿酸が増えています。その入る量を減らそうという薬です。
詳しいメカニズムとは、体内で尿酸が作られるときの酵素の働きを阻害するものです。
この薬には、アロプリノール(商品名:ザイロリック)があります。

また副作用には、皮膚炎、下痢、口内炎、頭痛、むくみ、貧血、頭痛などが報告されています。
何か症状が出たら、すぐに医師に連絡して下さい。そうすれば、他の薬を処方してくれることもありますから、くれぐれも自己判断で薬をやめてはいけません。

2) 尿酸の排出を促進する薬

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このタイプの薬は、体内尿酸プールの水をどんどん排出させようとする働きがあります。
プロベネシッドやベンズブロマロンなどがそれにあたります。
ただし、尿酸排出を促進させるということは、いわば体内の尿酸でできた氷山を溶かすようなもので、場合によっては一時的に尿酸濃度が上がって痛風発作を起こすことがあります。
筆者も痛風発作の経験者ですが、2,3ヶ月という短期間に発作が5回起きました。
その他の副作用としては、尿酸が多く排出されることに伴う尿路結石、腎機能障害などがあります。

また、排出される尿酸が増えるのですから、尿酸が溶けている溶液=尿を増やさなければなりません。よく言われるところでは、一日あたり2リットル以上の水分を摂ることが求められます。
夏はいいですが、寒い時期に2リットルの水分を摂ることは、なかなか難しいものです。そういうときは、塩分も控えめにして、体内に水分をためないようにする注意も必要ですね。

最後に、痛風の薬を飲むにあたっては、必ず、決められた量を、決められた間隔で飲むようにしましょう。
多くの場合は、1日1回服用だと思いますが、一日でも飲まないと体内尿酸濃度は上がってしまいます。すると尿酸濃度が上がったり下がったりして、やはり腎臓をはじめ臓器に負担をかけますから、忘れずに服用するようにしましょう。

3.痛風の薬、飲み忘れたらどうなる?

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これらの薬は、医師が痛風と診断した場合、患者の既往症(今までかかった病気)や年齢、体質等を考慮して処方されます。
どんな薬にも言えることですが、「朝食後」や「毎食後」など飲むタイミングはきちんと守らなければなりません。特に、尿酸値を下げる薬と、尿酸を排出する薬については、必ず守る必要があります。

その理由は簡単で、飲み忘れると、そのたびに体内尿酸値が上がってしまうからです。
例えば、体内尿酸値を下げる薬について考えてみましょう。
仮に1日1回飲む薬であれば、継続して飲むことで体内尿酸値は一定して低くなるように思えますが、実際はそうではありません。
尿酸値は、薬を飲んだ直後に最も下がりますが、薬を飲む直前には上昇しているのです。いわば波の波形のように、上下を繰り返しています。
血圧を下げる降圧剤についても、同様のことが言えます。

しかし、一度飲み忘れてしまうと、波は上昇を続けたままで、下がることはありません。
多食や多飲、心理的ストレスを受けたときも同様で、尿酸濃度は高くなってしまいます。
すると当然ながら、尿酸値が上がったときに、臓器や血管が尿酸のダメージを受けます。わずかながらでも、尿酸が腎臓に蓄積することも考えられます。

したがって、「薬を飲んでいれば、たまに忘れても大丈夫」と思うのは早計です。
尿酸値は常に変動していることを考慮し、処方された薬は忘れずに飲むようにしましょう。

4.尿酸値を下げるための薬、副作用に要注意!

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薬を忘れずに飲むもとも大切ですが、薬については、もう一つ注意すべきことがあります。
それは、副作用です。
現代の薬は、長年の研究の結果によって副作用そのものは抑えられていますが、それでも、体質や年齢によって副作用が出ることがあります。

例えば、痛風発作を抑える薬である「コルヒチン」には、肝機能障害、白血球の減少、嘔吐、下痢などの副作用があります。なかでも肝機能障害や白血球減少は、免疫力の低下など重大な事態を招くことがあります。
また、副作用は人によって出方がまちまちです。副作用には、このような複雑な面がありますが、これらは定期通院のときに、血液検査でチェックすることができます。

すなわち、血液検査の結果には血糖値から尿酸値をはじめ、腎臓の健全度を表す「クレアチニン値」等が記載されていますから、必ず全項目をチェックしておきましょう。

5.それでも痛風治療の基本は薬です

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このように、痛風治療において、薬を飲むことは大切なことです。
なぜなら、尿酸値が上がるメカニズムは、長年の生活習慣や体質など継続的・全身的なものであって、単にプリン体を多く含む食品を控えればいいという単純なものではないからです。
それを解決すること、つまり尿酸値を的確に下げ、また維持するためには、食生活や生活習慣を改善するよりも、医師から処方された薬を、決められた間隔で、決められた量を飲むことです。

つまり、薬を必ず服用したうえで、治療のための他の方法を実践することが大切です。
それは、運動をしたり、食生活を改善したり、またストレスをためない等の方法です。
これを整理すると、次のようになります。

(1) 薬を服用する

(2) 多食や多飲をやめ、適量を守る

(3) ダイエットをする(目標値は、身長に合ったBMI指数)

(4) ストレスをためこまない、趣味などで発散する

(5) 規則正しい生活をする

なお現在は、様々な健康食品がテレビCMやインターネット上で販売されています。
これを使うのも、一種の薬物療法であると言えます。
ただしその効果については、個人や年齢による差もあり、一概にどれがいいとは言えません。
最初は、実際に幾つか試してみる、使用している友人の生の声を聞く、などの方法から始め、その過程において種類を絞っていくとよさそうです。
その場合でも、医師から処方された薬は飲み忘れないようにして下さいね。

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