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痛風の検査には3種類あり、それぞれ痛風の進行具合によって検査項目や内容は変ってきます。

1.痛風かどうかの検査
2.高尿酸値の原因を調べる検査
3.合併症の検査

です。以下、各検査について説明します。
なお、「高尿酸血症」と「痛風」は混同されがちですが、「高尿酸血症」は単に血液中の尿酸濃度が高い状態を指し、「痛風」はそれが元で関節に腫れと痛みの伴う発作が起きることです。

1. まずは痛風かどうかの検査をしましょう

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痛風は、血液中の尿酸濃度が高くなる「高尿酸血症」がもとで起きますので、血液を採って尿酸値を測れば、痛風であるかどうかの判定ができます。
それは、「偽痛風」と呼ばれる病気があって、痛風とよく似た関節の痛みが起きる病気があるからです。この場合、血液検査をしても尿酸値は高くありませんので、痛風とは判定されません。

尿酸値の標準値は、男性で3.8~7.5mg/dL、女性で2.4~5.8mg/dLです。男性は痛風にかかりやすいことはよく知られていますが、ここから、男性は基準値からして女性より高いことが分かります。
そして痛風を発症した場合の尿酸値は、8ないし9以上であることが多いです。また、サラリーマン等なら勤務先の健康診断で血液検査がありますから、結果一覧表には必ず目を通しておきましょう。尿酸値は「UA」と表示されている場合もあります。
特に注意しておくべき方は、筋肉質でがっちり型、高カロリー食や外食が多い、近親者に痛風患者がいる、ストレスが多い、などにあてはまる方です。

2. 高尿酸値の原因を調べる検査

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高尿酸血症のタイプに3つあることは、別章で述べました。
体内における尿酸の合成が多過ぎる「尿酸産生過剰タイプ」、腎臓からの尿酸排泄量が低下した「尿酸排泄低下タイプ」、その両者の「混合タイプ」です。
その判定には、2つの検査方法があり、それぞれ簡単に述べます。

一つは、腎臓において、血液中の尿酸が尿へどれくらい排出されるかを調べる検査です。血液中と尿中の尿酸濃度を測定して、

① 血液の尿酸濃度が低い → 尿の尿酸濃度も低い  = 正常

② 血液の尿酸濃度が高い → 尿の尿酸濃度も高い  = 尿酸産生過剰タイプ

③ 血液の尿酸濃度が高い → 尿の尿酸濃度は低い  = 尿酸排出低下タイプ

と判定できます。

二つめは「尿中尿酸量検査」で、決められた一定時間の尿をためておき、その中の尿酸総量を求めることで、1日の総尿酸排出量を調べるものです。この方法によれば、肝臓でつくられる尿酸量が多いかどうかが分かります。
つまり、一定量内の尿酸量が基準値より多ければ、「尿酸産生過剰タイプ」であり、異常と判定できます。
また少なくても、尿酸排出低下タイプである可能性があります。

3. 痛風による合併症の検査は必ずしましょう

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痛風の本当の怖さは、痛みよりも、放置したり適切な治療をしなかったりした場合の合併症にあります。
つまり尿酸は、体のあちこちにたまって臓器や循環系に異常をもたらします。それは何かと言うと、痛風が元になって起きる脂質異常、動脈硬化、糖尿病、腎臓病、尿路結石などであり、血液検査や尿検査、超音波検査を行って診断します。

最も多いのは、尿酸が腎臓にたまって起きる腎臓病です。尿酸が腎臓のフィルターにたまりすぎてしまい、血液から尿をこせなくなってしまう症状です。
他に尿酸がたまる場所としてはいくつかあります。
尿路にたまれば、尿路結石となります。
血管にたまれば、動脈硬化となります。
関節や耳たぶにたまれば、尿酸結節となって、固い「こぶ」となり、見た目ではっきりと分かります。
また痛風の原因となる美食や肥満、運動不足は糖尿病の原因でもあるので、糖尿病にかかる可能性も高くなります。

こうならないよう、普段の食生活から運動には気をつけて、尿酸値が上がらないようにしなければなりません。