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糖尿病にも種類があるって知っていましたか?

糖尿病になる原因によって、4つに分けることができるのです。私たちが良く知る糖尿病は2型糖尿病といいますが、その他にも1型糖尿病や妊娠糖尿病などのタイプがあります。

ここでは、それぞれのタイプの糖尿病について、原因やどのような病気なのかをわかりやすく解説していきますね。

【1型糖尿病】 1型糖尿病とは

・ 1型糖尿病の原因
1型糖尿病は、異物から自分の体を守る自己免疫機能の異常や、ウイルス感染をきっかけにして、膵臓の細胞が破壊されることによって起こります。インスリンを作る膵臓のβ細胞が壊れてしまうため、インスリンを作ることのできない状態となり、ブドウ糖が血中にたくさん残ったままとなって高血糖状態となります。自己免疫異常やウイルス感染以外の原因不明の発症もあり、最近の研究ではある遺伝子に関係があることが認められましたが、明確なことはまだわかっていません。

・1型糖尿病の治療
1型糖尿病はインスリン注射の治療が必須となります。そのため、インスリン依存型糖尿病と呼ばれることもあります。

・1型糖尿病の特徴
突然発症する特徴があり、10~20代の若年齢層に多くみられますが、高齢者でも発症がみられ、年齢層は特定できません。

1型糖尿病もさらに緩徐進行1型糖尿病と劇症1型糖尿病とに分けることができます。

・緩徐進行1型糖尿病 

1型糖尿病でも、徐々にインスリンの分泌が低下していくタイプで、最初のうちはインスリン注射なしで食事療法と血糖コントロールで治療可能ですが、発症から3カ月以降にインスリン注射が必要となります。

・劇症1型糖尿病

1週間以内に急激に症状が悪化するタイプです。
20歳以上の成人に多く、発症する1週間前ぐらいから風邪症状を伴う体調不良がみられることが多いといわれています。
インスリンを作る膵臓の細胞がほとんど破壊されてしまうため、インスリン注射が必須となります。

【Ⅱ型糖尿病】

・Ⅱ型糖尿病の原因
Ⅱ型糖尿病は、日本の糖尿病全体の9割に当たるタイプで、膵臓で作られるインスリンの量が減少し、インスリンの働き自体も悪くなって、血中のブドウ糖の量が多くなる病気です。
高血糖状態が続くと、膵臓がさらに多くのインスリンを作ろうと働きますが、だんだん膵臓の機能が衰えて   
作られるインスリン量も減り、インスリンに対して体も反応しにくくなるという悪循環を起こすように
なります。
Ⅱ型糖尿病は、糖尿病になりやすい体質の遺伝と食べ過ぎ(高脂肪食・高カロリー食)、運動不足、ストレスといった生活習慣などの要因が合わさって発症するといわれています。

・Ⅱ型糖尿病の治療
食事療法と運動療法の治療が中心となりますが、改善がみられない場合は薬物療法も合わせて行なわれ、作られるインスリンの量が非常に少ない場合や、血糖コントロールが上手く行かない場合はインスリン注射が必要です

・Ⅱ型糖尿病の特徴
40歳以上の中高年や、もともと肥満である人、家族に糖尿病患者がいる人の発症が多くみられます。

【その他の疾患による糖尿病】

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糖尿病の発症に、インスリンが作られる膵臓のβ細胞や、インスリンの働きに関わる遺伝子の異常によるものがあることがわかっています。

その他、慢性膵炎、膵がんなどの膵外分泌疾患、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、先端肥大症などの内分泌疾患、肝疾患、ダウン症候群など糖尿病を伴いやすい遺伝的症候群、血糖値に影響するステロイド剤や利尿剤などの薬の長期間にわたる使用や化学物質による影響、感染症などによる糖尿病発症があり、二次性糖尿病とも呼ばれています。

【妊娠糖尿病】

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妊娠糖尿病は、妊婦になって初めて高血糖がみられることで、明らかな糖尿病ではない状態のことをいいます。

妊娠すると胎盤からインスリンの働きを弱くするホルモンが出るのですが、通常はそのホルモンが分泌されてもより多くのインスリンが分泌され、血糖値は正常に保たれます。

しかし、このホルモンに見合うインスリンの分泌が十分でないと高血糖状態となってしまいます。

妊娠糖尿病になると、

・ 母親の妊娠高血圧症候群や網膜症、腎症、羊水量の異常、流産などのリスクが高まる
・ 胎児が巨大児や心臓肥大となりやすい
・ 出産後に低血糖や呼吸障害を起こすことがある
・ 最悪の場合は胎児死亡となることもある

治療は、食事療法を基本に行い、血糖コントロールが改善されない場合は薬物療法が行なわれます。

多くは妊娠中にだけ発症し、出産後は血糖値がもとに戻る人が多いですが、将来、2型糖尿病になる確率が高いとされているので、バランスの良い食生活と体重コントロールを継続して行っていきましょう。