shutterstock_401266534

血糖値が高く、血糖値を下げるために糖質制限をがんばっている人でも、仕事の後の一杯は美味しいですよね。

一人で楽しむお酒、みんなでわいわい楽しむお酒、アルコールを楽しむことがストレス発散のひとつの方法という方も多いのではないでしょうか?

飲みすぎは体に悪いことはわかっているけど、やめられないのがアルコールです。

ビールを毎日たくさん飲んで、お腹がでっぷりと出ている方は糖尿病になりやすいイメージがありますが、本当のところはどうなのでしょうか?お酒をたしなむ程度だったら大丈夫なのでしょうか?

ここでは、糖尿病とアルコールの関係について詳しく解説していきたいと思います。一緒にアルコールがもたらす体への影響について勉強し、今後のアルコールの楽しみ方について考えていきましょうね。

1.血糖値を下げるためにアルコールのカロリーと糖質を知ろう

tuhukiji20-4

そもそもアルコールってどれくらいのカロリーがあるのでしょうか?そして、血糖値に直接関係してくる糖質の量についてもみていきましょう。

<アルコールのカロリーは?>

糖尿病にならないために気を付けたいのが、1日に摂ってもいい自分の適正カロリーを守った食事ですよね。

アルコールにはどれだけのカロリーが含まれているのでしょうか?

・ ビール(100ml):41kcal
・ 日本酒 (100ml):105 kcal
・ 梅酒(100ml):156kcal
・ 焼酎25%(100ml):140 kcal
・ ワイン(100ml):73 kcal
・ ウイスキー(100ml):235 kcal
・ ブランデー(100ml):235kcal

こうしてみると「ビールってカロリー低い!じゃあ太りにくいんだ。良かったー。」と思われがちですが、居酒屋で良く出る中ジョッキは170mlほどで70kcal、350mlの缶1本で143kcal、500ml缶1本だと205kcalとなるのです。

ウイスキーだと、

・ ワンショット(シングル、30ml)=70kcal
・ ツーフィンガー(ダブル、60ml)=141kcal

日本酒は、

・ 1合180ml(おちょこ約6杯)=189kcal

となります。

<血糖値が気になる時付き合いで飲むときにおすすめのアルコールは?>

shutterstock_284519681

ビール、ウイスキー、日本酒の量とカロリーを比べてみるとお分かりいただけるかと思いますが、ビールは飲む量でカロリーを稼いでしまっているんですね。1回飲みに行くとビールを軽く中ジョッキ2~3杯はいってしまいますものね。ちなみにビール中ジョッキ3杯だと221kcalとなります。

日本酒はビールに比べると、飲むペースはゆっくりになりますが、どちらのアルコールも人に勧められやすく、ついついペースにのせられて断れずにたくさん飲んでしまうことが多いので要注意です。

付き合いで外に飲みに行ったときはウイスキーのシングルや焼酎の水割りをチビチビと飲んでいれば、周りからおかわりを勧められることもなく、摂取カロリーも抑えられて自分のペースで楽しむことができるかもしれませんね。

<アルコールのカロリーってあってないようなもの?>

ここまで、アルコールのカロリーについて触れてきましたが、実はアルコールのカロリーはエネルギーとして体ですぐに使われるので溜まりにくいのです。

問題となるのは、アルコールそのもののカロリーよりも、ビールに含まれる糖質や、お酒を割るためのジュースや甘い炭酸水、一緒に食べるつまみのカロリーのようですね。

居酒屋ではついつい揚げ物や肉類、麺などの炭水化物をつまみとして頼んでしまいがちです。サラダや枝豆、豆腐などのローカロリーのおつまみを中心にチョイスしてみましょう。

<アルコールの糖質って?>

アルコールのカロリーと同様に気にしたいのがアルコールに含まれる糖質(炭水化物)です。

米や麦からできている日本酒やビールは当然、糖質も高くなります。甘いシロップが入っている梅酒やカクテル、シャンパンなども糖質は多く含まれていますよ。

反対に糖質ゼロなのが、ウイスキー、焼酎、ブランデーです。しかし、コーラや甘いジュースで割ると糖質の値が一気に跳ね上がるので水がお湯、純粋な炭酸水割りがおすすめです。最近は糖質オフのビールや日本酒も出ていますからそれらを活用することもいいですね。

ただし、「カロリーオフ」や「糖質オフ」=「カロリーゼロ」、「糖質ゼロ」ではないのでご注意を!!

<アルコールを飲むと血糖値って上がるの?下がるの?>

shutterstock_275084795

アルコールって飲んだら当然、血糖値は上がると思っていませんか?でも、実はアルコールは血糖値を一時的に下げる作用があるのです。

アルコール摂取で血糖値が下がるわけは、肝臓の仕組みにあります。肝臓は体内に取り入れられた糖を貯蔵し、糖分が体に足りない状況になったら蓄えていた糖を放出する働きをしています。

しかし、アルコールを摂取すると肝臓はアルコールの解毒と分解に働かなければならず、糖を放出する働きができなくなってしまうのです。その結果、体は低血糖となります。これがアルコール性低血糖です。

飲んだ後にラーメンが食べたくなるのは体が糖を欲している証拠なのですね。けれども、これはあくまでも一時的な作用です。糖質の高いお酒をたくさん飲んだり、高エネルギー高カロリーのつまみを一緒に食べたりすると、晩酌の後の血糖値は上昇しますよ。

<アルコール性低血糖を起こすとどうなるの?>

アルコール性低血糖になると、ふらつきや眩暈、眠気などの低血糖症状が出るわけですが、酔いによる症状と勘違いすることも多く、周りも自分も低血糖が起こっていることに気づかず、昏睡などの重篤な症状を起こすまで気づかないこともあるのです。

アルコールだけ単純に飲んでいては低血糖のリスクが高まるので危険です。適度におつまみでエネルギー補給をすることも必要ですよ。

<アルコールが糖尿病を発症させる?>

toukiji02-3

糖尿病の発症には、インスリンの効き目が弱くなるインスリン抵抗性も原因のひとつです。

毎日12g程度のアルコール摂取は、インスリン抵抗性を改善するとも言われていますが、たくさんのアルコールを毎日摂り続けると以下のようなことが起こります。

・ インスリン抵抗性が起こる
・ 肝臓や膵臓の機能を低下させ、肝硬変やアルコール性肝炎を起こし、結果、血糖のコントロールが悪くなる
・ アルコール性低血糖を起こす

では、毎日12gのアルコール(日本酒であれば半合強程度に相当)であれば飲んでもいいのか?ということになりますが、アルコールのもたらす体への影響は、上記以外にも、以下のような影響があります。

・ 一緒に食べるつまみによる塩分の摂りすぎや食欲増進効果で動脈硬化や高血圧症のリスクを高める
・ 服薬をしている場合は低血糖症状やアルコールの作用が強く出て身体へ負担をかける

<血糖値が高いのにアルコールは飲んでもいいの?>

血糖値が高い場合、アルコールを飲んでもいいのかは主治医の先生へ確認することが良いでしょう。

人によってアルコールの分解作用の働きもそれぞれであり、「これだけならいいですよ」という量がはっきりしないこと、なかなかアルコールを12gだけという量を守ることが難しいこと、血糖値をコントロールしている場合、アルコールと一緒に食べるおつまみの量やカロリー、塩分などの適量を守ることが難しいことなどがあり、原則禁酒という判断になることが多いのです。

<血糖値が高めでもアルコールを飲んでもいい人って?>

・ 薬物療法を行っていない人
・ 血糖のコントロールが安定して良い方
・ 体重コントロールができていて肥満傾向のない方
・ 合併症や禁酒が必要な他の病気にかかっていない方
・ 血圧が良好な値で安定しており、動脈硬化もほとんど見られない人
・ 飲酒量を守り、おつまみのことまで気を配れる方

上記に全部当てはまる方は飲酒許可が出るかもしれません。主治医の先生に確認して、どれくらいの量なら飲んでもOKなのかということも確認しましょうね。

<血糖値が高めの人がアルコールを摂るときにおすすめのおつまみは?>

shutterstock_73385620

タンパク質、ミネラル、ビタミンは、サラダ、青菜のお浸し、刺身、焼き魚、オムレツ、豆腐、めかぶ、枝豆などから摂ることができます。炭水化物はおにぎりやお茶漬けなど油分の少ないメニューを選ぶようにしましょう。お酒の席ではどうしても断れない事があります。血糖値が高く、健康のために血糖値を下げる努力を無駄にしないためにも、お酒の量とおつまみなどは適量を守り、血糖値の改善に努めましょう。