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糖尿病の原因のひとつにストレスがあるって知っていましたか?

ストレスを感じ続けていると糖尿病にかかることがあるのです。

現代社会はストレス社会・・・。ストレスを避けて生きる方が難しいですよね。

誰でも何かしらのストレスを抱えて生活をしていると思います。

でも、ストレスを感じても発散することができれば糖尿病の発症を遠ざけることができるのです。

ストレスから糖尿病を発症しないために、糖尿病とストレスの関係についてこれから一緒に勉強していきましょう。

1.ストレスが体に与える影響って?

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<ストレスで分泌されるホルモン>

ストレスがかかると体は交感神経の働きが活発となり、アドレナリンやグルカゴン、甲状腺ホルモン、コルチゾールなどの血糖値を上昇させるホルモンを分泌して血糖値が上昇します。

血糖値が上昇すると体は、血糖値を下げるためにインスリンの分泌を増やして対処しようとしますが対処しきれず、インスリンの働きが悪くなるインスリン抵抗性も生じて高血糖状態が続きます。

<大昔の記憶?>

ストレスが加わって血糖値上昇に作用するホルモンが分泌される働きは、大昔、まだ人類が狩猟生活をしている時代の話にさかのぼります。

猛獣と直面した時、筋肉を最大限に働かせて危機に立ち向かえるように、エネルギー源となるブドウ糖を得るため、血糖値を上昇させて対処していたことの名残だといわれています。

<ストレスから体を守る反応って?>

ストレスを受けると、血糖値の上昇だけではなく、筋肉に血液が集中して血圧が上がり、怪我の際に出血を少なくするため血液凝固作用が働きます。

ストレスを感じて血糖値が上昇する仕組みは、人類が生き残るための防御反応といえ、ストレスが多くかかる現代ではその作用が様々な生活習慣病を招く要因ともなっているのです。

2.糖尿病とストレスの関係

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<ストレスを感じやすい人は要注意!>

ストレスを感じやすい人は、ストレスを感じている間、血糖値が高くなっています。もともと、遺伝的に糖尿病になりやすい体質の方はストレスを感じているときに、糖尿病と診断されるほどの高血糖になる方もいます。そのような方は、ストレスがなくなり、血糖値が下がった後も、糖尿病になりやすい人といえるので注意しましょう。

<ストレスは血糖値上昇の元凶>

ストレスを抱えると人はイライラしたり、精神的不安定になったりしてついつい食べ過ぎたり、アルコールの量が増えたりしてしまいますよね。でも、過食やアルコールの多飲は血糖コントロールの不良を引き起こし、糖尿病の発症や症状の進行につながるのです。

3.糖尿病と鬱(うつ)の関係

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<鬱って?>

ストレスを長い間感じ続け、溜めこんでいると、心も体も疲れて鬱状態となります。

鬱状態は、ホルモン分泌や自律神経の働きに影響を与え、体のだるさ、頭痛、眩暈、動悸、不眠、耳鳴りなどの症状が現れる自律神経失調症をもたらします。これらの体の不調からさらなるストレスが重なって鬱症状が重くなるという悪循環を招きます。

<鬱が糖尿病を起こす理由>

鬱状態では、食後の血糖値の上昇が生じやすく、血中のインスリン濃度が高くなってインスリン抵抗性も強くなりやすいことが研究でわかっています。

鬱症状が原因の糖尿病は、インスリンの量は不足していないのに、インスリンの働きが悪いために血糖値が下がらず、高血糖となるので通常の糖尿病の食事や運動、薬物療法などを行っても改善することがなく、鬱症状の改善が糖尿病改善のための治療となります。

<鬱にはなかなか気づきにくい?>

鬱症状は本人が体調不良を自覚して訴えても、専門機関でないとなかなか原因が見つからないことも多く、周囲からは「どこも悪くないのにしんどいと言っている。大げさだ。怠けている。気にしすぎだ。」など、本人の真のしんどさを理解してもらえず、本人がさらに苦しむこととなります。

このような状況になると、高血糖状態がみられても改善するための意欲が湧かず、インスリン抵抗性も続き、血糖コントロールが悪化してしまいます。

4.鬱に気づくためには

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現代社会で生きていくためにはストレスを避けて生きていくことはできません。ストレスを上手く対処して生きていく必要があるのです。

人によってストレスの耐性や、抱えるストレスの大きさは異なり、簡単に「ストレス解消」といっても難しいものです。鬱症状にある方でも、一見、鬱を発症しているようには見えずに本人や周りが気づかないケースもあります。

<鬱になりやすい人>

几帳面完璧主義リーダーとして周りをまとめる存在、頑固、融通が利かない、人の頼みを断りにくいなどの性格の方は鬱になりやすいと言われており、注意が必要です。

<鬱の症状>

食欲がない、イライラする、特に朝にやる気が出ない、不眠、頭痛、下痢、便秘などの体調不良が続くときは精神科心療内科を早めに受診することが良いでしょう。

最初に受診するときには勇気がいるかもしれませんが、自分の状態を客観的に判断してもらい、理解が得られると気持ちも楽になることでしょう。自分の心の状態と向き合って、自分の抱えているストレスを人に話すことも大切ですね。

5.糖尿病と鬱 家族ができること

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<「がんばって!」は言わないで>

「がんばって!」という言葉は落ち込んでいる相手にかけやすい言葉です。ですが、鬱の方はもう十分に頑張っています。頑張りすぎたことも鬱になった理由のひとつです。「がんばって!」と言われた相手はまだ頑張らなければいけないのか・・・と落ち込んでしまいます。どうか、「がんばって!」は言わないでください。

<そっと見守り、手を差し伸べられたら寄り添いましょう>

鬱の方をどうにか元気づけようと「気分転換に外に出てみたら?」と外出を勧めたり、「何が辛いの?」と話をさせようと色々聞いたりしがちですが、それが逆に鬱の方にとってはしんどく感じられることもあります。傍にいて見守る姿勢を通しましょう。鬱の方が何か聞いてほしいサインを出していれば、耳を傾けてじっくりと話を聞くようにしましょう。

5.糖尿病の予防 ストレスの対処法

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誰にでも多かれ少なかれあるのがストレスです。ストレスを溜めこまないように上手に対処して、糖尿病の予防を行いましょう。

<不安なことは誰かに話す>

不安や考え事は誰にだってある自然のものです。何も恥ずかしいことはありません。身近な人に打ち明けてみると意外と気が晴れるものですよ。

<夜はゆっくり眠りましょう>

夜寝る前は物思いにふけてしまいがちです。一人になると考え事を深く悪い方向に考えやすくなります。考え事は明るいうちに、誰かがいる場所で行うのがおすすめですよ。

<日記をつけよう>

自分が思っていること、その日にあった出来事など、一言日記に書き出すのがお勧めです。頭の中で考えていることが文章に書き出すと整理されてすっきりします。読み返して気分を落ち着けることもいいでしょう。

<しんどくなったら自分を褒めて>

高い目標をもって頑張ることは素晴らしいことです。けれども、それがしんどくなった時は一度立ち止まって自分の頑張りを振り返ってみてください。今まで目標に向かって行ってきた自分を褒めて、目標が今の自分に見合っているか客観的な目でもう一度見直してみることも大切ですよ。