血圧を上げる食品としての代表的な存在が塩分の高いものという認識はいまだ強くあります。しかし実際には、塩分よりも脂肪のほうが大きな影響力を持ってきているということが近年わかってきています。脂肪の中でも動物性脂肪については高血圧に直結しやすいという考えが出てきています。

動物性脂肪というのは、基本的に「おいしいもの」に含まれていると思っておいたほうが良いでしょう。スナック菓子や、レトルト食品、ケーキなどの甘い食べ物、ハンバーガー等現代人にとって好物になりやすい食べ物の中には動物性脂肪が多く含まれています。塩分が高血圧につながりやすいというイメージは、これらの食品は動物性脂肪と同時に塩分も多く含まれていることも影響しているでしょう。

動物性脂肪ばかり摂取するようなことがあると血液の流れというのは悪くなっていきます。また血管内部の環境も悪くなってしまうので、血管系の疾患を患ってしまう可能性があり過剰摂取は非常に危険と言えるでしょう。
しかし注意をしなければいけないのは、この動物性脂肪の摂取をやめようとして、いきなり多くの食品に制限をかけてしまうことです。これをしてしまうとまず食事のストレスがとても大きくなります。次に、動物性脂肪を多く摂取している人というのは、動物性脂肪ではない食品について知識があまりないことが多いです。それゆえにどの食品を摂取していけば良いのかに不安があり、偏食になってしまうことも少なくありません。偏食になると当然、高血圧のリスクが出てきてしまう可能性があり、逆効果になってしまうことも多いです。

動物性脂肪はとりすぎると良くありませんが、しっかりと排泄していくことができればそれほど大きな問題はありません。血管状態を良くしていける運動を定期的にとり入れていければ、動物性脂肪を含んでいる食品の全てを絶たなければいけないというような過酷な状況になることは少ないでしょう。

動物性脂肪の過剰摂取になっている人は基本的に食べすぎになっていることが多い

動物性脂肪ばかりの食品を食べているとしても、食事の量がそれほど多くなければ、あまり大きな問題に発展していくことは少ないと考えられます。
本当にまずいには、動物性脂肪ばかりの食品を毎日大量に食べているという場合です。1日3食しっかり動物性脂肪を摂取して、間食をしているというような食生活になっている場合、これはほぼ確実に動物性脂肪の過剰摂取となってしまいます。そうなると当然血管状態は悪くなり、血管系の疾患を抱えやすくなります。そして生活習慣病等のリスクも出てきます。運動を全くしていない人であるとリスクはさらに上がっていきます。(逆に激しい運動をしている人であると、エネルギーとして消費されあまり影響が出てこないこともあります)

動物性脂肪を全く取らないことの大きなデメリット

動物性脂肪というのは極力摂取しないほうが良いと考えている人がいるかもしれません。これはこれで大きな間違いです。確かに動物性脂肪というのは血圧を高くしていく要素を持っているのですが、血管を丈夫にする効果も持っているのです。つまり動物性脂肪があまりにも不足しすぎると血管が非常に弱く、すぐに破れてしまう血管になってしまうのです。国立がんセンターの調査によって動物性脂肪を(適切な量)摂取している人のほうが脳卒中になりにくいという結果も出てきています。脳卒中というのは血管が破れてしまったり詰まってしまうことで起こる疾患です。動物性脂肪を取らなさ過ぎることもまた大きなデメリットがあるということを忘れてはいけません。

血圧を下げる、上げるにこだわり過ぎないことが大切

血圧を下げる食べ物、上げる食べ物というのは確かにあります。しかし悪者になる食べ物というのは基本的にありません。人口的な着色料等は悪者になる可能性はありますが、これらは「食べられる」というだけで、積極的に食べなければいけないものではありません。天然の食べ物、世の中に出ている食品について食べたら体に悪いという食べ物は基本的に存在しないということです。体調によっては食べないほうが良い食品もありますが、それらは自己管理の範疇と言えるでしょう。
食べ物に悪者を作ってしまうと偏食になりやすく、それは高血圧だけでなく全ての健康にとって良くありません。血圧を上げる、下げる等にこだわり過ぎず、是非食事のバランスに気をつけてみてください。栄養素の中で全く取らないような栄養素があると、それは全体の栄養バランスを崩してしまいがちです。それであれば、まだ体に悪いと言われる物質を含んでいたとしても、全体のバランスを考慮した食事をしていったほうがメリットはあります。(アレルギー等のことはまた別の問題となるので、ここでは取り扱っていません)

血圧が下がる食品はこれ

血圧は食事の影響を強く受けていきます。それゆえに食事療法というものが存在します。食事療法を行なっていく場合に大切なことは、栄養バランスをしっかり整えた上で、血圧の上がりにくい食事をしていくということです。
よく血圧を下げるための食品にこだわり過ぎて、栄養バランスが崩れてしまう人がいますが、これは本末転倒です。栄養バランスが整わないというのは、栄養的にも当然良くないのですが、身体的なストレスへとつながります。身体的ストレスというのは血圧を高めてしまいがちであり、血圧を下げようとしているのに、全く下がらないという状況になりがちです。
血圧を下げる食品というのは大前提で栄養バランスが整っているという土台が必要です。これが疎かになっている人は、まずは血圧関係なくしっかりと栄養補給ができるような食事を心掛けていったほうが良いでしょう。食事で本当に大切なことは血圧を下げる食品をとるのではなく、血圧を上げない食事を心掛けることです。これから紹介する血圧を下げる食品をしっかり摂取しているからと言って、血圧に無関心の食事をしても良いということでは決してないので注意が必要です。

血圧に影響のある栄養素の代表的な存在がカリウム

カリウムは血圧を下げる栄養素として大きな注目を受けています。体内のナトリウムと水分を積極的に体外に排泄をしていくことで体の中をキレイにしていくことができます。体内の調子を整えていく上で非常に大きな役割を持っているとも言えるでしょう。

カリウムが多く含まれている食品としてはパセリがとても有名です。パセリと言うとなんとなく捨ててしまう人も多いですが、実は非常に多くの栄養を含んでいる健康食品の代表格なのです。カリウムに着目をしてみると、パセリほどカリウムを含んでいる食品は他にどれくらいあるのかと探す必要があるほど優れていることになります。
他にもビタミンや、ミネラル等も豊富であり、健康づくりのために欠かせない食品なのです。なんとなく何かの料理とセットで出てくるとパセリですが、健康マニアの人にとってみれば喉から手が出るほど欲しい食材の1つです。パセリを積極的に摂取していくことができれば栄養バランスが崩れてしまっている人もある程度正していくことができるでしょう。
非常にオススメできる食品の1つです。

手軽に多くの栄養を摂取できるバナナ

バナナはデザートとして知名度がありますが、栄養食品として非常に高いレベルでまとまっている食品です。カリウムも当然含まれていますが、食物繊維等普通に生活しているだけでは不足してしまいがちな栄養素が多く含まれています。そして何より手軽に食べることができる上、ヨーグルト等のスイーツ料理とも相性が良いので、使い勝っても良いです。パセリほどの万能性はないかもしれませんが、食べやすさ、料理の応用性においてはバナナはとても高いので、パセリが苦手、すこしずつなれていく必要があるという人はそれまでバナナで対応していくのも良いでしょう。

※現代人は果物の摂取量が不足していると言われがちです。バナナでしっかりと果物を摂取していくことも良いでしょう。多くの栄養を持っているバナナは、食生活にプラスするだけで、栄養バランスの強化につながります。

パセリもバナナも血圧対策として決して食べにくいものではない

パセリもバナナも実は、異様に調理が難しいということはありません。比較的手軽に摂取していくことができます。この両方を定期的にしっかりと摂取していくことができれば、血圧にも当然良いでしょう。
何より体内環境を改善していきやすい体質を作ることもでき、体内から健康になりたい人にとって非常にオススメできます。手軽に食事にプラスできるため、思い立ったら即行動をしていくことで、すぐにでも血圧に考慮した食事、栄養バランスを考慮した食事にしていくことができるはずです。

バナナはまだ良いのですが、パセリに関しては食べ過ぎは良くありません。大量に買ってきてそれを全て一日で摂取してしまえばかなりの可能性で食べ過ぎになります。また妊娠をしている場合にもパセリは注意です。かつては堕胎薬として利用されていたこともあり、パセリによる妊娠や胎児への影響は強いとされています。妊娠をしている場合には避けることをオススメします。

最初にも記しましたが、血圧を下げる食べ物を食べていればそれで良いということは決してありません。血圧を下げる食品というのは、血圧を下げるというよりも体内の栄養バランスを整えていく、体内環境を整えていく食品と思っておいたほうが良いでしょう。血圧を下げるための運動や、栄養バランスへの関心は必須であるので、血圧を下げる食品への過信はしないほうが良いでしょう。食品にこだわり過ぎて量を調整できなくなったりしてしまっても当然良くありません。多くの食品に関心は持っておくべきです。

血圧を下げる成分

血圧を下げる成分というのは、いわば体の調子を整える成分です。そのため血圧を下げることを目的にするよりも体調を整えていくことを目的で摂取していくと良いでしょう。またこれらの成分は取れば取るほど、血圧を下げてくれるということではありません。というのも人の体は、急激な変化を望まない傾向があります。過剰摂取すればそれらは体外に基本的に排泄され、効果を発揮しないと思っておいたほうが良いでしょう。万が一取れば取るほど血圧が下がってしまうようなことがあれば、過剰な低血圧になって倒れてしまうでしょう。そうならないように体が調節をしてくれていることになります。

ただ、取りすぎてもそれほど害がない成分もあり、積極的に摂取をしていくことに大きな間違いはない成分がほとんどです。(というよりも現代の食事で足りていない成分が多くあります)

血圧を下げる成分として一番有名なものがカリウムです。このカリウムは、高血圧の原因になりやすい余分なナトリウムと結合し、排泄させる作用があります。それゆえにこのカリウムのみを積極的に摂取していくというのでも高血圧に対しては効果的となります。

逆にあまり知られていない可能性のあるのがカゼインという成分です。これは血圧の上昇を抑制する効果があり、血圧に大きな影響を与える成分となります。

高血圧対策に重要な食物繊維

高血圧とは無関係に思える成分の1つに食物繊維があります。この食物繊維は実は血圧を下げていく上でとても重要になります。食物繊維は主に便秘の予防に効果があるとされています。食物繊維によって腸内の環境が良くなるとそれは全身の健康増進につながっていきます。またこれだけではなく、ナトリウムを排泄するだけでなく、効果的に老廃物を排泄していくことができるようになり、血管内の状態を良いものにしてくれます。
便秘の改善だけではなく高血圧の改善にも食物繊維は良いので、是非積極的に摂取をしていくことをオススメします。

現代人は食物繊維が不足しているとされています。しかし食物繊維に重点を置いている人というのはそれほど多くありません。食物繊維は直接からだの栄養になってくれるわけではありません。それゆえにその恩恵が理解されにくいのです。しかし人の体というのは実は体内に栄養を取り入れるよりも、体外に老廃物を排泄していくことのほうが重要な面が多く、体の中をキレイにしてくれる食物繊維というのは非常に大きな役割を果してくれる栄養素になるのです。本来はもっと注目をされていくべき栄養素であることは間違いないでしょう。

バランスがとれていればどんな栄養素も高血圧予防になる

正直なところ、高血圧予防につながらない栄養素はありません。どの栄養素も高血圧予防をしていく上で、とても大きな意味を持ってきます。

知名度的にあまり知られていない成分をもっと紹介していくと、タウリンや、EPA、DHA等があります。これらは全て血圧の改善に効果的な成分です。
しかし上記で紹介をしたようなカリウムや食物繊維が足りていなければ、栄養成分の効果が十分に発揮される可能性は低くなります。栄養成分というのはそれぞれが独立して効果を発揮しているわけではなく、それぞれの成分がそれぞれの成分をサポートしているとも言えるでしょう。それゆえにバランスの良い食事が大切になるのです。サプリメント等で効果的な栄養成分を重点的に摂取しているが、あまり効果が見られないという場合、栄養バランスの見直しをしていくことが必要になっているのかもしれません。

栄養素にこだわり過ぎることはあまりオススメできない理由

高血圧を予防していく上で、栄養素というのはとても興味のある部分であり効果的な成分を摂取できればそれだけ早く高血圧を改善していけるような気がしてしまいます。しかし、高血圧の改善を意識していく上で、栄養成分ばかりこだわり過ぎると、「この成分を摂取しているから大丈夫だろう」という安易な考えが浮かびがちです。上述もしましたが、体の中に栄養を取り入れるよりも、体の外に出していくほうが重要になる面も多いです。栄養成分を摂取していくよりも、運動をして体外に老廃物を出していくことのほうが重要になることも多いということです。
成分に固執をしすぎると、他の要素を疎かにしてしまい結果的に改善から遠ざかってしまうこともあります。栄養成分は確かに大切ですが、あくまでもサポート的な要素で活用していくことをオススメします。また本格的に栄養成分で改善を図っていきたいのであれば食事療法を受けていくべきでしょう。食事療法は基本的に特定の成分を摂取するのではなくバランスの良い食事をしていくことが基本となります。また多くの場合運動療法的な要素もとり入れていくことになるので、成分に固執しすぎることはなくなっていくでしょう。

血圧を下げる効果的なレシピいろいろ

血圧を下げるレシピで一番重要なことは、長期的にしっかりと作れるレシピを考えるということです。時折非常に凝ったレシピを作って、それで料理をする人がいますが、本当に料理好きでないと長期的に料理を作っていくことは非情に難しくなります。料理で血圧をコントロールする、血圧を正常に向かわせようとする場合には、非常に長い時間が必要になります。
途中でいやになって、全てを投げ出してしまうようになり、暴飲暴食に戻ってしまえばそれまでの努力というのは無駄になってしまうのです。そのためできるだけ長く作っていけるレシピを自分なりにアレンジしていくべきです。

人によっては、料理をしないというのもひとつの手です。これはどういったことかというと、生で食べられる野菜や、果物を積極的に摂取し、たんぱく質等も調理を必要としないもので摂取していくという方法です。一見非常に荒々しい方法ではあるのですが、料理をしている時間がないという人にとってみると非常に手軽で、なおかつ長期的に行なっていける方法であり、意外と侮ることができません。

料理というのはなぜするのかというと、食材をよりおいしくしていくためであることが多く、料理をしなければ摂取できない栄養素というのは実はそれほど多くはありません。摂取効率などはありますが、作ることがいやになって途中でやめてしまうよりは、最初から最低限の手間で良い方法を実践していったほうが長期的に行うことができ、なおかつ、料理ができない外出中や外泊中でも実践していくことができます。
料理好きな人は当然凝ったレシピを用意していくと良いでしょう。しかし料理が好きではない、時間がない人は無理にレシピにこだわる必要はありません。自分でできる方法を探していくことが一番大切となります。

フル活用していきたいスムージー

レシピを考えていく時に、料理好きでも、そうでなくても考えていきたいのがスムージーです。スムージーは野菜や、果物を基本に作っていくものであり、高血圧を予防していける栄養素を手軽に摂取をしていくことができます。
果物や野菜が不足している人にとって見れば非常に便利な飲み物です。ただ自分で作って行く場合には、注意が比較的多いです。それはスムージーに向いていない野菜が意外と多くあるという点です。基本的に葉野菜以外は使ってはいけません。これは食べ合わせの問題もありますが、生で食べると害になってしまう栄養素を含む野菜もあるからです。
使ってはいけない野菜の一部としては、
・にんじん・キャベツ(意外にもキャベツは使わない方が良いのです)・白菜・ナス・かぼちゃ等になります。

こう言われてしまうと、「怖くて出来ない」と思ってしまうかもしれません。そのような人にオススメなのが青汁です。青汁は非常に手軽に入手できるだけでなく、実に多くの種類があります。変に凝った料理を作ってしまうよりも青汁を活用していったほうが良いことも実は多いです。(料理に凝ると、調味料を多く利用しすぎてしまうこともありそれが血圧に影響してしまうことも多いのです)

青汁がまずいという時代はすでに終わっています。飲んだことがある人ならわかると思いますが、抹茶に近いものになっています。ヨーグルトやアイス、牛乳等に混ぜても違和感なく食べていくことができます。

食事で気をつけていきたいと思っている人は、まず青汁を利用したレシピを考えていくと良いでしょう。もちろんそのまま水に溶かして摂取していくだけでも良いでしょう。暴飲暴食をしていた人、高血圧につながってしまうような生活をしていた人にとっては青汁が生活に入っていくだけでも、大きな変化となります。そして何より手軽で、長期的に続けていくことができます。

高血圧だからと言って肉は無理に減らしていく必要はない

高血圧を何とかしていきたい人の場合、どうしても肉を制限してしまいがちです。しかし肉だけに限らず、魚や、乳製品等のたんぱく質は、体を作っていく上で欠かすことはできません。肉の量を減らしてしまうと純粋に体力が落ちてしまったり、気力が低下してしまいがちです。それゆえに、肉を減らすのではなく、是非野菜と果物の摂取量を増やしてください。当然夜食等を制限していく必要はありますが、通常の食事では野菜や果物を意識できれば肉はそれほど意識して制限をする必要はないでしょう。また肉だけではなく魚や乳製品等によるたんぱく質摂取も意識し、卵や大豆等も積極的に摂取していけるようにするとより良いです。実はたんぱく質を取るための食材というのは、全体的な栄養価の高い食材が多く、肉も例外ではありません。これらをなくしてしまうのは栄養価的に見てもデメリットが多いのです。
肉の調理が面倒臭いという場合には、市販の納豆や卵かけご飯等で対応していくのも「あり」です。変に調理を意識して長続きしなくなってしまうのがやはり一番良くありません。

結果から言ってしまうと、レシピ等を過剰に意識せず、まずは野菜と果物の摂取量をどうすれば増やしていけるかを考えていくことが大切ということです。