血圧というのは人によって違ってきます。人によって血圧の変動というのは違ってきます。それゆえに他の人の血圧の値というのは自分にとって大きく意味を持たず、自分でしっかりと測っていくことがとても重要になります。
例えば同じ様な生活をしている2人がいるとして、その2人が同じ血圧になるということはあまりなく、個人差が大きいということです。

それゆえに基準値を知っておくことが大切であり、定期的に測定をして基準値と比べて高いのか低いのかをしっかりと測定していくことが必要になります。

正常な血圧というのは最高血圧が120ほど、最低血圧が80ほどとされています。これは理想的なものであり、この数値に近ければ近いほど、血圧としては問題がないことになります。
ただこの理想を満たしている人というのは総多くはありません。大抵の場合、この数値よりも大きくなっているでしょう。最高血圧が140ほど、最低血圧が90ほどであれば、正常高値の範囲と言えるので、日常生活で少し注意をしておけばそれほど大きな病気になってしまうことはありません。医師側としても、本格的な治療をするというよりも、少し注意をした方が良いというアドバイスで大丈夫と判断していくことが多いです。

本格的に体の様子を見ていかなければいけない数値としては最高血圧が150を超えていく、最低血圧が100近くになっている場合です。このような数値を出している場合、高血圧と言え、高血圧の中でもリスクは少し高いレベルに入ってきます。
医師としても見逃すことはできない状況に入ってきていると言え、医療的な治療が始まることも多いです。

最高血圧が180を超えてしまうと、これは迅速な治療が必要になる状況です。最低血圧が110以上になってしまっている場合も同様です。このレベルになると大病に関連する血圧と言え、放置をしておくと、脳卒中や心臓に関する症状につながりやすくなります。医師側としても万が一のリスクを踏まえての治療をしていくことになるでしょう。

年齢によって血圧の基準値が変わってきます

血圧は年齢によって基準値が変わってきます。基準値としての変化が顕著になってくるのが50代からです。50代になってくると、最高血圧が140ほど、最低血圧が90ほどであっても正常値と判断されることが多いです。

年齢を重ねていくとどうしても血圧が高くなりがちですが、これは年齢による血管状態の変化が影響しており、病的なものではありません。もちろん血管年齢を若く保っておくことは大切でありますが、上記の数値であればそれほど問題はないということです。
逆に、変に気を使って生活上でストレスを大きくしてしまうと血圧が高くなってしまうことがあるので良い意味で「神経質にならない」のが良いです。

40代の生活状況がその後の血圧に影響する

20代30代というのは身体的機能にそれほど大きな変化は訪れないことが多いです。増してや運動をしている人であれば身体機能が向上していくことも多いでしょう。
しかし40代に入っていくと、身体機能の衰えを感じてしまう人や、20代30代で無理をしてきた反動が出てきてしまうことが多くなります。
それゆえにこの40代で生活状況が大きく変わってしまうことがあるのです。40代で悪習慣が定着をしてしまうと血圧はどんどん高まってしまう可能性があります。逆に、血圧に関心を持ち30代の時と大きく変わらないよう努力ができれば、その後の血圧というのは大きく変化はしてこないでしょう。

若い人や、身体能力の面で変わりやすい40代を一つの目安、目標にして血圧をコントロールしていくことは大切になるでしょう。
また50代やそれ以上の人でも、身体機能の改善をすることで血圧を正常に戻していくことは問題なく可能です。年齢を重ねても人の体というのは鍛えれば鍛えるほど機能を向上させられます。「年だから」とあきらめないことが何より重要であり、「鍛える」という意識を持っていくことが大切になります。(基準値を大きく超えている人のいきなりの激しい運動はとても危険なので、医師の指示にしたがい徐々に運動をすることが大切です)

最高血圧147が現在の1つの目安になっている

血圧の基準値というのは時代と共に変わっていく可能性を持っており、医学の発展等によって変わっていく可能性は十分にあります。
現在言われているのが最高血圧147という数値であり、この数値である人は血圧を下げる努力をしたほうが良いということになっています。
ただ、間違ってはいけない点として、147以下であれば正常ということではありません。これは147以下であれば健康である人が多いというデータ的な背景からの数値であり、際高血圧が130以上になると病気のリスクが出てくるというデータと合わせて考えていくことがとても大切になります。余裕を持って最高血圧140ほどを目安にしておくと、より血圧への関心を高めていくことができるはずです。

血圧が上がる仕組み

血圧があがる仕組みというのは意外と知っている人は少ないのではないでしょうか。何かをすると血圧があがるということを知っていても、なぜそれで上がるのかを知ろうとは思わない人がほとんどだと思います。
確かに、治療をしていこうとする場合や、高血圧予防をしていこうとする場合に血圧の上がる仕組みを知る必要性というのはそれほど高くありません。しかり知っておくと、医学的知識を見につけることができ、これは「誤った情報」に振り回されてしまうことを予防します。

血圧をコントロールしていこうとする際に多くに人がする行動として情報を探します。この時知識がないと間違った情報に振り回されてしまい、それによって逆に血圧を高くしてしまうこともあるのです。血圧が上がる仕組みを知っておいて損はありません。また決して難しいものではありません。

血圧とは一体何なのか

血圧というのは、
実は心拍の際の血液の送り出される量(心拍出量)×末梢血管抵抗で導き出していくことができます。抹消血管抵抗というのは文字通り血管の抵抗性を現します。抵抗性が高くなりすぎると血管が硬くなっていることを意味し、動脈硬化等を意味することもあります。
心拍出量はもっと簡単に言ってしまうと、全身に循環する血液の量です。この量が増えるということは血管に対して大きな力がかかってくることになり、心拍数の増加にもつながっていきます。

要するに心拍数が大きくなり、末梢の血管機能が落ちていくと血圧というのは高まっていきます。(ただこれは病的な高血圧の場合です。健康な人でも血圧は当然高くなりますが、この際の高血圧というのは血液を効率よく循環させるための体の機能であるので、心拍出量、末梢血管抵抗の両方が常に低ければ良いということではありません。この両方の機能性がしっかりと維持されていれば血圧というのは自然とコントロールされていきます。)

体の内部の分泌因子による影響も受ける

血圧の調節で無視することができないのは、内分泌物質です。これはホルモンとも呼ばれる物質であり血圧はこのホルモンの影響をとても強く受けていきます。
例えば、血圧を上げるホルモンが多く分泌されれば、心拍出量と末梢血管抵抗というのは大きくなります。運動をしていく、興奮状態にある場合の血圧の高さはこのホルモンの影響を強く受けています。

逆に血圧を下げるホルモンが分泌されれば血圧はさがるのですが、この血圧を下げるホルモンの分泌が十分にされないことでも血圧は上がります。何らかの影響でホルモンのバランスが崩れてしまうことでも血圧というのは高くなりがちになります。
ストレス等でホルモンバランスが崩れてしまうようなことがあるとそれで血圧が高くなることもあるのです。

このように血圧があがる仕組みというのは多岐に渡ります。それゆえに原因を追究していくことが高血圧治療ではとても大切です。

高血圧の原因は全て心拍出量と末梢血管抵抗が関与している

塩分の取りすぎや、動脈硬化など高血圧と関連の強い要素というのは全て心拍出量と末梢血管抵抗が元にあることを知っておくと良いでしょう。
塩分の取りすぎ、交感神経の過剰活発化、腎機能の低下等は全て心拍出量の増加につながっていきます。
血管機能の低下、動脈硬化等の要素は末梢血管抵抗の増加につながってしまいます。高血圧はこの心拍出量と末梢血管抵抗のどちらか1つが大きくなっても起こりえます。心拍出量が原因であるのに末梢血管抵抗に関して原因を追究してしまえば効率的な治療ができなくなってしまうことがあるということです。(ただ、心拍出量というのは末梢血管抵抗に大きく影響していくので、末梢血管抵抗から心拍出量に関する異常が見つかることも当然あります。それゆえに全く無関係、無駄になることは現実的には少ないです)

交感神経の働きが異常になっていることが一番高血圧に影響していく

交感神経が有利になり続けていると心拍出量と末梢血管抵抗の両方を高めてしまいます。ストレスが過剰に蓄積していると、本来は副交感神経が優位にならなければいけない場面でも交感神経が優位になり続ける(興奮状態)状態が見られるようになります。それゆえにストレスというのは高血圧に大きく影響を与えているということになります。交感神経の働きをしっかりとコントロールしていけるようにできればそれだけ高血圧になりにくくなります。これは日常生活でしっかりとストレス発散をして、正しい生活をしていくことがもっとも効果的です。運動をするというのもストレス発散になり、このようなことからも高血圧に対しては運動は効果的と言えます。(ただ気持ちを安らげるようにするという面で静かな趣味も当然効果的であり、得意なもの、好きな趣味がある、楽しいと思える時間があることが何より重要となります)

血圧を下げるには

血圧を下げていく上で、大切にしたいのが運動習慣です。運動というのは人にとって必須であり、知らないうちにしている運動を増やすことがそれは血圧を低下させる大きな要素となります。

血圧を下げる運動でオススメされているのは有酸素運動です。しかし無酸素運動に意味がないということではありません。血圧が高過ぎる人の場合無酸素運動は血圧を一時的に高めていく効果があるので、リスクがあるというだけです。一定以下の血圧に抑えていくことができれば無酸素運動もしっかりとした運動になり身体機能を上げていく要素にすることができます。
無酸素運動で筋肉を発達させていくことができれば、より高い負荷の運動をすることができ、かつ頑丈な体作りをしていけます。メリットは非常に大きくあるので、有酸素運動だけでは物足りないという状況になった場合、適度に無酸素運動をとり入れていくのも良いでしょう。

厚生労働省からは週に23メッツ・時間の運動が推奨されている

運動というのはどの程度すれば良いのかという具体的な目標が見えない人も多いでしょう。医療施設で運動療法等を受ける場合には目標数値がしっかりしていることが多いですが、自分で運動をしようと思っている人であるとなかなか数値化は難しいです。

厚生労働省からは、週に23メッツ・時間の運動が健康を作っていく上で良いという方針が出されています。この23メッツというのはどのようなものであるのかというと、椅子に座ってじっとしているのを基本の1メッツとします。メッツ・時間というのは何メッツの運動、動作を何時間したかによって示されていきます。椅子に座っている状態1メッツを6時間維持していると、6メッツになるということです。
しかし現実的に1メッツというのはほとんど運動になっていないということで、23メッツ・時の場合には、3メッツ以上の運動が必要であり、3メッツ以上の運動を8時間ほど行って23メッツ・時を達成していくことを推奨しています。

3メッツと言うと、普通の散歩20分、軽い筋トレが該当します。また意外にも、バレーボールを20分ほど行なう運動も3メッツに含まれていきます。この程度であれば1週間継続して行なっていけたり、あるいは1日おきにそれなりの時間を確保して実行していきやすいです。
ジョギングやランニングというのは6~8メッツあるので、3~4時間一週間に行なうことができれば、23メッツ・時を楽に達成していくことができます。
また水泳もこのレベルの運動強度になるので、時間がない人にはオススメです。
軽い筋力トレーニングが3メッツであるならが、しっかりとした筋力トレーニングはどれくらいになるのかと気になる人もいます。これは本人のやり方次第ですが、厳しい筋力トレーニングのメッツは非常に高くなることも当然あります。ただ、無酸素運動になりやすいので、高血圧の人というよりも、運動を週感づけることができ、メッツの低い運動では満足できなくなった人向けです。逆に言うとしっかりと呼吸を行ない、有酸素運動で行なえる筋力トレーニングの強度を上げていければ、自宅でも比較的簡単に高メッツの運動を行なっていけることになります。

運動で血圧をコントロール出来るようになるメリット

食事療法のみ、運動療法のみによる血圧コントロールというのは難しく、基本的には両方を行なっていくのが良いとされています。しかし人によっては運動療法のみでも十分対応できてしまう人もいることでしょう。どちらか一方でコントロールが十分にできる場合、運動を重視していくことのメリットを紹介します。(食事にも当然メリットはあるので、自身の血圧と、専門家の指導のもと決めていくことをオススメします)

運動で血圧をコントロールできるようになるという状態は、体の排泄能力が高まっていることを意味します。これは血管の状態が良くなっていることも意味し、コントロールできている限り、血管系の疾患、障害が発生していく可能性は非常に低いでしょう。

食事によるコントロールが、取り入れないことによるコントロールである一方運動によるコントロールは排泄していくことでのコントロールになります。極端な例になりますが、しっかりと排泄が機能していれば、どれだけとり入れても体は対応してくれることになります。(極端な例なので、現実的ではありません)
食事を制限していくことに大きなストレスを感じてしまう人の場合、制限する量を小量にし、その分運動をしっかり行なっていくことで対応できるケースも多いのです。

※高血圧になりやすい人というのは運動の量と食事の量のバランスがあっていないことが多くあります。適切な食事量を知るという意味では食事療法はとても大きな意味を持ってくるので、運動だけでどうにかしようと考えるよりも、食事にも関心を持ったほうが現実的には効果は大きくなります。