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高血圧というのは、成人病や生活習慣病の原因になるということで近年のその存在に大きな注目が集まっています。ただ、この高血圧と呼ばれる状態にはいくつかの状態があり、高血圧だからといってすぐに病気のリスクになるということでもない現状です。

1、死の危険もある高血圧 何が原因で高血圧になる?

120/80㎜Hgが適切な血圧と呼ばれていますが、最高血圧が140、最低血圧が90程度までは、正常高値血圧と呼ばれる範囲になり、一応「正常範囲」と考えることができます。(ただ、適切な血圧に比べて血圧は高めになるので、血圧に関心を持ってこれ以上高くならないようにしておくことが必要になります。

※血圧というのは高過ぎてもいけませんが、低すぎてもそれは異常信号となります。得に急激な血圧変化が頻繁に起こる場合には、血圧が高い低いに関係なく一度しっかりと医療機関に受診することをお勧めします。

高血圧についての原因というのは実はあまりよく分かっていません。塩分の取りすぎ等は高血圧を構成する1つの要素でありこれらが全ての原因ではありません。高血圧は、一次性高血圧と二次性高血圧とに分けることができます。二次性高血圧というのは病気等が背景にありそれによって高血圧になってしまう高血圧です。これらは病気等を改善することで血圧も正常値になることが多いです。一方一次性高血圧は体質や、血管状態の悪化、運動不足等が影響しているとされています。しかし実際にはこの原因がよくわからないことのほうが多く、高血圧で治療しにくいのはこの一次性高血圧と考えることもできます。

血管の様態というのは、栄養的な面の影響も受けますが、ストレスや過労等の影響を強く受けることもあります。それゆえに、一人一人原因が違ってくるということも当然あり得ます。

無酸素運動の筋肉トレーニングで血管は固くなる?

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高血圧を防ぐという意味で筋肉トレーニングをしている人はいると思います。しかしこれは血圧を下げるという意味ではあまり意味がないとされることも多いので注意が必要です。

負荷の高い筋トレ(無酸素運動)をしていくと、血圧が一時的に高くなるだけでなく、その負荷に耐えられるように血管が固くなる結果と考えられており、血管が固くなることで柔軟性が失われてしまうということになります。ただ、この運動によって血管の柔軟性が少なくなった状態というのは、いわゆる血管が汚れて高血圧になっている状態とは少し違うので、この高血圧が直接病気につながるというリスクは少ないとされています。

※ただ、高血圧の状態がひどくなると、病気としての高血圧と同じ様な症状を一時的に呈していくこともあるので、あまりにも血圧が高い場合には注意が必要です。無酸素運動を多くしている人は自然と血管が固くなり、血圧が高くなっている可能性がありますが、血管の状態が著しく悪くなっているということではなく、血管の内側は得に問題がないことも多いです。(病気につながりやすいのは血管の内側に老廃物等が多く蓄積している状態です)、ただ有酸素運動を適切に取り入れることで、血管の柔軟性をより大きくしていくこともできるので、無酸素運動と有酸素運動を適切に行なっていくことをオススメします。

塩分摂取の過多も十分な原因になりえる

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高血圧と塩分過多というのはとても関係が強いとされています。というのもこの塩分過多というのは直接的に血圧を高めていく効果を持っているからです。
塩分を取りすぎると水が欲しくなるという経験をしたことがある人は多くいると思います。あれば体内の塩分が多くなりすぎる(血中の塩分濃度が高くなりすぎる)ことで起こります。
水分を多く補給することで、塩分と水分の割合を調節できるのですが、当然多くの水分が入ってきているので、体液・血液の量は増えていきます。その結果血液が血管を広げていき血圧が高まってしまうのです。
この状態が一時的であればそれほど問題はありません。しかし長期的に続いていくと血管内部の状態を悪くし、慢性的な高血圧を引き起こしてしまうリスクが高くなります。
かつての日本は栄養的にもそれほど恵まれておらず、また汗をかくことが多くあったので塩分による高血圧というのはあまり問題になりませんでしたが、現代社会になり、汗をかく頻度が減ると共に、栄養過多の状態が作られやすくなってからは、塩分過多における高血圧というのはどの人にもありえるリスクとなってきました。原因がよくわからないという人でも塩分量のコントロールをすることで改善していくことは多いです。

精神的な面から血圧を確認していく

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人は緊張状態に陥ると、すぐに動けるように血圧が高くなります。これは交感神経というものが大きく影響しています。本来これは危険から身を守るため、あるいは本能的に危険を回避するための防御機能です。しかし現代ではこれらがストレス問題として取り上げられることが多くなり、その代表例が高血圧となります。
ストレスというのは一時的な危機回避をしていく上でとても大切です。それができるような身体状況を促し、そして行動に移せるようにしてくれます。しかし現代社会はストレス社会と言われるように、何をどのように行動してもストレスまみれという状況になりがちです。それゆえに常に緊張状態に陥ってしまう人もいます。その結果血圧がずっと高いままになってしまったり、急激な血圧上昇等の症状が出てきてしまうことが多くなりました。

これらは栄養的な面、身体的な面というよりも精神的な面における血圧の異常であり、薬等の治療よりもカウンセリングや環境変化等のほうが大きな効果をもたらしていくこともあります。
ストレスというのは人が生きていく上で欠かすことができないものですが、ストレスをかける環境がどのような状況でもできあがってしまう、生まれてしまうのは大きな問題となります。高血圧以外にも精神疾患や心身症等大きな異常をもたらしていく可能性もあります。塩分過多や筋トレのしすぎ、家庭的な遺伝要素等の原因、病気等の要素に何も心あたりがないという場合には、精神的なものが原因になっている可能性は現代では十分にあります。

2、あなたはどのタイプ?知っておくべき高血圧の種類とは

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高血圧にはタイプがいくつかありますが、最初に言ってしまいます。ほとんどの人は本態性高血圧と呼ばれる原因が良くわかっていない高血圧になります。原因が良くわかっていないとなると、なんだか怖い印象を覚える人もいるかもしれませんが、遺伝的なものや生活習慣の要素が絡んだ結果なる高血圧と考えておくと良いでしょう。
ほとんどの人がこのタイプの高血圧であるということから高血圧の治療は多彩である必要性があり、同時にその人個人に合わせた治療が必要になっていると言えるでしょう。
もし原因がはっきりしている高血圧のタイプが大部分を占めていたら、高血圧の治療のセオリーというのはもっとはっきり見えているのでしょう。

原因がハッキリしている高血圧のタイプを二次性高血圧と言います。原因と言うのは、病気であったり、あるいはその病気を治療するための薬による副作用であったりします。原因がしっかりとわかっているので、解決する方法は比較的はっきりしやすく、原因を排除していければ改善していくことが多いです。
ただ、だからと言ってこの二次性の高血圧のほうが良いということはなく、病的な高血圧、症状としての高血圧についてはしっかりと改善していくことが大切です。

○二次性高血圧にもタイプがある

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二次性高血圧の中にもタイプというのはあります。これは主に病気の種類によってタイプ分けされていると考えると理解がしやすいです。

心臓等に問題があり高血圧が起こってくるタイプは、血管性高血圧と呼ばれます。血管が狭くなってしまったり、血液の流れが上手くいかなくなってしまうことで起こってくる高血圧となります。当然心臓等に対しての負担や血管等に対する負担が大きくなるので、原因と共に改善をしていくことが必要です。

薬剤誘発性高血圧というタイプもあります。これは病気の治療などで薬を利用している人に起こる可能性のある高血圧になります。薬の中には副作用として血圧を高めていくものも多くあるので、薬とどのように付き合っていくのかがとても重要です。

この他にも腎臓による高血圧やホルモン異常による高血圧等もあります。二次性高血圧の場合、原因によってそのタイプがわかれていくと覚えておくと良いでしょう。
またその原因を改善すれば血圧は正常に戻っていく可能性は高いです。

○病院に行くと血圧が高くなる?

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血圧を測ろうとしている人の中には、病院に行くと血圧が高くなると感じている人も多いのではないでしょうか。
これは白衣高血圧と呼ばれるタイプの高血圧であり、病院等で測る血圧が高くなってしまうタイプです。人によっては病院で緊張をしてしまったり、検査等に抵抗感を持っていることがあります。これが高血圧として出てきてしまうと考えられています。病院で常に血圧が高い、血圧が高くなる心当たりがないという人は、この白衣高血圧である可能性はあります。
一度自宅でしっかりと図ってみると良いかもしれません。

逆に、病院等で血圧が正常で、日常生活で血圧が高くなっていくという人もいます。仮面高血圧と呼ばれる高血圧であり、白衣高血圧とは全く逆の特徴を持ちます。
この高血圧は隠れ高血圧と呼ばれており、どちらかというと白衣高血圧よりも慎重に経過観察をしていかなければいけない高血圧となります。
白衣高血圧の場合、病院等で血圧が高くなるので「注意しよう」と思えるのですが、隠れ高血圧(仮面高血圧)の場合病院で普通の数値を出していくため、家庭の状況で血圧を測ろうという気持ちはほとんど起こってきません。それゆえに知らないところで高血圧の状態が進んでしまうこともあります。

血圧というのは心理状況等でも大きく影響していくので、血圧が大きく変動していくという人はストレス等についてもしっかりと関心を持つと良いです。

○血圧は高い低いで評価できないものと思っておく

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上記のように血圧というのは非常に多くのタイプがあります。このタイプについて全て知っておかなければいけないわけではないのですが、「高い低い」だけで評価をしないようにすることがポイントです。

高いときと低いときがどの程度の頻度で見られるのか、一日の変動はどの程度なのか、そもそもどこか病気ではないのか、自分のストレス状況はどうなのかを含めて総合的に症状を診ていく必要があります。
多少血圧が高くても問題ない人もいれば、血圧が正常に見えても問題がある人がいます。

血圧は常に変わっていくものです。一回測定して正常だから安心ということは言えません。継続して定期的に測定、そして場面や環境を変えて測定をしていくことが実は大切になります。(逆に言うと、血圧が高いと思ってもすぐに異常であるとは判断できないとうことです。長期的に高い場合には少し注意が必要になりますが、あまりにも変動がある場合にも同じくらい注意が必要です。)

このようなことからも家庭で測定をして、病院で測定をするというのは実はかなり大切なことであることがわかります。

3、高血圧の症状って何がある?わかりにくい初期症状5つはこれ

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高血圧の症状は高血圧単体の症状というよりも、高血圧を1つの症状とした病気や疾患として表に出てくることが多いです。それゆえに高血圧が怖いというよりも、高血圧を呈していく疾患、高血圧によって起こってくる病気が怖いということになるでしょう。

ただ、当然高血圧にも初期症状はあります。ですがほとんどの場合自覚症状は見られないことが多いです。それゆえに定期的な検査というのは大切になってくるのです。

高血圧の初期症状として注意をしておきたいのが、息苦しさ、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿などです。

ですがはっきり言ってしまうと上記の症状は、高血圧でなくても多く見られる症状であるため、「高血圧だ」と思う人はほとんどいないでしょう。また上記のような症状のみで治まり、特に日常生活に支障をきたさない場合には、単純な疲れ、ストレスであることも多いので、上記の症状があったら危ないということではありません。
あくまでも1つの目安として考えておいてください。

○高血圧に初期症状で対処することは要注意!

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高血圧について所期症状に気づいて対処しようというのは実は現実的ではありません。どんな人にも、健康な人にも見られるような症状が初期症状となるので、気付くことはほとんどできないでしょう。
高血圧というのは知らない間になっていることが多く(遺伝的なもの、病気のものは除く)、何が原因で高血圧になったのかを知ることがとても大切です。
このことから、変な言い方ですが、予防よりも、「知る」ということがとても大切になってくるのです。
予防をしていたって、高血圧になる人はなります。というのも何が原因で高血圧になるのかは人によって大きく違ってくるからです。
そのため、予防よりも「知る」ことに重点を置き、しっかりと自分の血圧に関心を持っていくことが大切になりますね。このような意味でも定期検査、血圧検査というのは大切です。今では簡易的な機械で簡単に調べていけるようになっているので、気になった時に、気軽に検査していくのが良いかもしれません。

○病気としての高血圧

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糖尿病や生活習慣病等によって、症状として高血圧が出てくることもあるでしょう。しかしこのような場合、高血圧だけに着目していくことは良くありません。多くの場合病気を治していくことで血圧は正常に戻っていきます。

病気が背景にある高血圧は正直、それほど重要視する必要はなく、他の深刻な症状を改善していくことで一緒に改善していくことがほとんどです。異様に高い場合には降圧のための薬を利用することもありますが、それで高血圧が治るというよりも、一時的に血圧を下げて根本的な原因を改善していくという流れになるでしょう。

このように見ていくと、高血圧というのは、症状というよりも健康状態を見るための一つの指標と考えていくと良いかもしれません。

高血圧になったからすぐに重病になるということはなく、高血圧は「体に無理がかかっている」「血管が固くなっている」ことを知らせてくれるからだからの信号と思っておくと、定期検査へのモチベーションも上がっていくことでしょう。

運動をして、はげしい運動をする人は血圧が高くなりやすいですが、このような人はそもそも日常的に血圧を測っておかないと、何が正常で何が異常かがわかりづらくなります。血圧が高いから異常、低いから大丈夫ということではなく、自分の体の平均値を知るために血圧を利用していくというのが良いと思います。

○異常な要素が複数ある人の高血圧は別物とも言える

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高血圧は体の状態を知るためのもの・・・と紹介しましたが、すでに異常な要素が複数ある人の高血圧となると話は変わってきます。例えば極度の肥満である場合や、内臓に病気を持っている、血液検査で異常数値が多いという場合です。この場合の高血圧は、すでに病気としての高血圧と言え、高血圧に対しての治療というよりも高血圧の原因になっている病気の治療が必要となります。高血圧が病気得はなく、健康状態を知れる指標として利用できる人というのは、健康診断等で、血圧だけが高いという人に限ります。
異常数値が多い場合には、基本的に病気の症状の1つとしての高血圧を考えて、しっかりと専門的な治療を受けていくべきでしょう。

○高血圧を必要以上に怖がる必要はありませんが・・・

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高血圧の症状に過敏になりすぎるとそれがストレスとなって、体に不調をきたしてしまうことがあります。それゆえに高血圧を必要以上に怖がる必要はありません。
しかし、これは定期的に血圧を測定していることが前提です。(最低でもしっかりと日常生活で血圧に関心を持っておくことが前提です)
高血圧を怖がらないことと無関心であることは大きく違います。無関心であることは大病を招きかねません。
初期症状を気にし過ぎて神経質になるよりは、あまり気にせずしっかりと血圧を管理していったほうが健康的です。
※あまりにもひどい症状が出てきている場合、あるいは日常の中でおかしいと思う点が増えてきた場合には、当然血圧が正常かどうかは関係なく医療機関を受診をしていくことが必要です。

4、高血圧かなっと思ったらまずは検査をしましょう

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血圧の検査というのは一般的に手動、自動による血圧測定になります。この血圧測定以上のことをするという場合あまりないでしょう。(総合的な健診であれば当然血液検査等はしていくはずです)

しかしこの一般的な検査で異常が出てくると、血圧のみの検査を希望していても総合的な検査を受けていく可能性はあります。
高血圧の時に主にされる検査としては血液検査、尿検査、胸部X線検査等があります。これらは血液の異常を調べると共に、血管の状態や心臓の状態についてしっかりと調べていくことになります。この点において大きな異常があると「病気」であることが考えられます。
高血圧のみであるという場合であれば、それは経過を観察していくことになるでしょう。この段階の検査で病気の初期症状を発見することができれば、多くの場合大病になることは防げます。また高血圧のみであるという場合は、病気ではなくストレス等のほかの要素が影響していることもあります。異常がない場合でも念のため関心を持っておくことをおすすめします。

一般的な検査だけでなく、その後の検査でも異常が見られ、専門的な検査が必要とされるような場合には、異常があると考えられる部位に特化した検査を受けていくことになるでしょう。また血液検査等もより項目を絞った詳細な検査をされることもあります。この段階の検査であるとほぼ何かしらの病気があると考えられます。臓器に関する検査で具体的な病名が判明をしていくことも当然あります。

○高血圧自体の検査はそう大変なものではない

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高血圧自体の検査は、簡易的なものと思っておいて良いでしょう。大変になってくるのは高血圧によって病気になる、病気が背景にある高血圧の検査です。こうなってくると全身の検査を細かくしていく必要が出てくることもあり時間はある程度かかってきます。

ただ、病気が発見できるメリットというのはとても大きく、しっかりと治療をするきっかけにもなります。病気が発覚するのが怖くて検査を受けられないという人もいますが、大きな異常があれば嫌でも検査を受けざるを得ません。発覚するのが怖いという段階であれば大きな病気が隠れている可能性はそこまで高くはないでしょう。勇気を持って検査を受けてみることをオススメします。

○単純な高血圧の検査でわかること

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上記のような総合的な検査ではなく、単純に高血圧のみの検査で何がわかるのかを紹介します。
単純な高血圧の検査というのは、血圧測定器で血圧を測る検査です。これでわかるのは数値による血圧の状況のみです。最近は脈等を一緒に測っていくことができるものもありますが、おまけのようなものです。

数値による血圧の状況から見えてくるのは、高血圧の重症度のみです。高血圧と言っても軽いものから重いものまであります。

一般的にI 度、II 度、III 度とわかれており、正常な血圧よりも少し高いものは正常高値血圧と呼ばれ、I 度はそれよりも少し高い血圧を意味します。正直I 度の高血圧は血圧意外に異常がなければそれほどリスクはないとされています。しかしそれ以降になっていくとだんだんと病気のリスクは高くなり、III 度である最高血圧180以上、最低血圧110以上という状態になっていくと病気のリスクは非常に高く、すでに何かしらの病気になっている可能性も、十分に出てきます。
単純な数値からこのようなことがわかりますが、正直言ってしまうとほかの検査の状態によって正常な血圧であっても病気のリスクがある場合もあるので、数値での血圧検査というのは目安の範疇を出ないと思っておくと良いでしょう。

○血圧の検査は合併症の検査とも言える

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血圧のみで何か異常を正確に把握することはとても難しいです。このことから本当の意味での血圧の検査というのは合併症の有無を確認する検査と思っておくと良いでしょう。血圧を検査する上で、無駄になる検査というのは何一つないということです。
「血圧検査をするのに、なんでこんな検査を受けないといけないんだ」と思ってしまう人も中にはいるかもしれません。
ですが、合併症の有無を調べていく上で必要なことなのです。検査をしておいて損はないと考えておくと良いでしょう。

高血圧を測定するというよりも他の病気のリスクを測定すると考えておくと良いかもしれません。これは高齢者だけでなく、若い人でも同じ事です。血圧を測定するというのは若い人だとどこか軽視してしまいがちですが、意外と重要な検査であり、体の全ての状態を知っていく上で重要な指標になり得ます。
ただ、血圧の数値について神経質になりすぎる必要はありません。健康的な生活をしていて血圧が少し高い程度ではそれほど病気のリスクは高いとは言えないのも現実です。
(検査は一回ではなく継続的に受けていきましょう。一回一回結果が大きく違う場合、それはそれで異常が隠れている可能性はあります)

5、高血圧の薬 知っておくべき効果と副作用

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高血圧に対しての薬は降圧薬と呼ばれることが多いです。文字通り血圧を下げる(降ろす)ことを目的にした薬です。高血圧の状態が何をしてももどらないような状況、あるいは血圧があまりにも高過ぎるような場合に利用されることがあります。また病気等で慢性的に血圧が高くなりやすい人に対して利用をしていくこともあります。

降圧薬については種類があり症状や、状態に合わせて利用をしていくことになります。降圧薬の種類は以下のようなものになっています。

CA拮抗薬
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
ACE阻害薬
利尿薬
β遮断薬
α遮断薬

これらの薬を利用していくのですが、この薬はどれもそれぞれ目的が違うと言え、作用するまでの過程も違うことになります。それゆえに症状に合わせていったり、病気に合わせて使っていくことができるようになっています。

○CA拮抗薬の効果

CA拮抗薬の効果は、単純に言うと血管を広げていく効果になります。血管の収縮にCA(カルシウムイオン)が影響していることから、このCAを取り込むことを阻害することで収縮を予防していき、血管を広げていくことになります。心疾患の治療にも利用されることがあり、血管を広げていくという意味では大きく重要な薬の1つとなっています。

○ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)の効果

このARBというのは、アンジオテンシンⅡという物質が受容体と結合することを阻害する薬となります。このアンジオテンシンⅡと受容体が結合していくことで、血管の収縮が起こります。そのためこれらを阻害できれば、収縮を予防でき、血圧が高くなることを予防できます。

○ACE阻害薬の効果

ACE阻害薬というのは上記で紹介したアンジオテンシンⅡをそもそも作らないようにする薬となります。このアンジオテンシンⅡが作られなければ、血圧を上げていく物質がなくなるので血圧は自然と下がる傾向となります。

○利尿薬の効果

利尿薬と言うと血圧と関係ないのでは?と思ってしまうかもしれませんがこれが大いにあるのです。血管の余分な水分というのは血圧の原因になります。排尿を促すことによって、余計な水分を外出し血圧を低めていくことになります。他の薬に比べて血圧の根本部分に作用をするわけではありませんが、降圧薬としては大きな存在となります。

○β遮断薬

β遮断薬というのは、簡単に言ってしまうと、交感神経の作用を抑え、血管の収縮を抑制していく薬になります。交感神経の作用を抑えていくということは、興奮状態を抑制していくということであり、心拍数を減らしていく等の作用もあります。交感神経が盛んに機能していると当然心拍数も上がり血圧が上がってしまうのでそれを抑制するということです。

○α遮断薬

α遮断薬はほぼβ遮断薬と同じ様な効果と考えておいて大きな間違いはありません。このα、βというのは、交感神経の伝達物質であるノルアドレナリンに対しての受容体の種類であり、どの受容体を狙っていくのかによってα、βが変わっていきます。

これらの薬は、組み合わせて利用をしていくことも多く、それぞれの薬の機能をそれぞれの薬が高めてくれる傾向があります。それゆえに、薬の効果を知っておくというのは降圧薬を利用していく上で大切です。

○降圧薬の副作用

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降圧薬は薬であるので当然副作用があります。正しく利用をしないと当然副作用によって新しい症状が出てきてしまうので注意が必要です。むくみや立ちくらみ等比較的経度のものから、腎機能への影響や、糖尿病に影響が出てきてしまうものもあります。重度の副作用というのは医師の指示に従って服用をしていればほとんど現れてくることはないと言えますが、体質的に副作用が現れてきやすいという人はいます。そのため体調を崩してしまうようなことが多い、日常生活に支障をきたしてしまうような状態が見られるようになってきた場合には、一度しっかりと医師に相談をして薬を変更してもらうことも検討が必要となるでしょう。(量や頻度を調節することでも軽減できます)

○降圧薬に頼りすぎるのは良くない

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降圧薬というのは言ってしまえば、生活習慣や食事を変えても血圧が下がらないような状況で利用していくものと考えておく必要があります。すぐに降圧薬に頼ってしまうことはあまり良いとはされていません。(病気等で一時的に血圧を下げる必要がある場合は例外です)
それゆえにまずは生活習慣を改善していくことで血圧の調整をしてみることを心掛けることが必要です。また病的な高血圧かどうかを調べていくこともとても大切です。そのためには定期的な検査が必要であり、自分で血圧に対して関心を持っていくことがとても大切です。一回測って高血圧だからすぐに降圧薬を利用しなければいけないということではないのでこの点については大きな注意が必要です。(医療機関としても、なんでもかんでも降圧薬を提供すればそれで良いと考えているところは少ないと思います)