小さな子どもは魚や肉、野菜がどうやってできているかわからないですよね。魚や肉などがどのように食品となるか説明するのは気を遣いますよね。動物などの命をいただいていることを知ってショックを受けてしまう子もいます。

それでもいつかはきちんと教えてあげるべきですね。

今回で連載は最後です。ラストは「いただきます」「ごちそうさま」の意味についてご紹介します。

どうして「いただきます」って言うの?

みなさんは「いただきます」の意味を知っていますか?

いただきますは「あなたの命を私の命に代えさせていただきますという意味です。

もうひとつは、食に携わった人たちへの感謝です。食材の生産者や料理をしてくれた方に「ありがとう」の気持ちを表しているので、お子さんにもしっかりと教えてあげてくださいね。

昔、話題になりましたが「給食費を払っているのだから、いただきますと言う必要はない。」などと勘違いをしている方もまれにいますが、それは間違い。子どもに間違った知識を植え付けないように、大人も食育について学ぶべきですね。

自分の命は食材になった多くの命の上に成り立っていると考えると自然に食べ物を大切にするようになります。この話をして、食事は残さず食べようと思えるように、お子さんと一緒に考えていきましょう。

「ごちそうさま」の意味は?

「ごちそうさま」は漢字で御馳走様と書きます。“馳走”とは走り回るという意味で、食材を求めて走り回っている様子を表しています。昔は今のように近くにコンビニやスーパーなど食材をすぐに手に入れる場所がありませんでした。

そのため、食材を手に入れるためにあちこち行って買い求めていたんですね。そして、その馳走に“御”と“様”をつけて感謝の気持ちを込め「御馳走様」となりました。

今の時代には子どもたちもイメージがつきにくいかもしれませんが、今の食と昔の食について学ぶことにも繋がるので、お話してあげてくださいね。

「いただきます」「ごちそうさま」は世界共通じゃない

世界共通語である英語には「いただきます」にあたる言葉がありません。そこからもわかるように、「いただきます」「ごちそうさま」は世界中で言われているわけではないのです。そのため、「いただきます」と「ごちそうさま」は日本独自の文化とも言えますね。食材への感謝、食に携わった人への感謝を表している「いただきます」も、食材を求めて買いまわってくれた人への感謝を表した「ごちそうさま」もどちらも美しい言葉です。

日本にはせっかくこのような素敵な言葉があるので、子どもたちに伝えていきたいですね。

いかがでしたか?
「いただきます」も「ごちそうさま」もなんとなく言っていただけだった人、何も言わずに食べていた人、心から感謝を込めて言っていた人、さまざまですよね。食育は子どもたちが“命”について考えるきっかけにもなります。普段の生活で何気なく行っていた行動も実は食育になっているかもしれません。子どもは「これってどうしてこうするの?」と疑問に思っていたら大人も一緒に考えてあげましょう。子どもだけでなく、大人も新たな発見があるかもしれませんよ。