緑茶を好んで飲まれる方も多いかと思いますが、緑茶は健康維持という観点でも優れています。
緑茶には生活習慣病を防ぐなどあらゆる面で私たちの体を守ってくれるので、積極的に取りいれていきたいものです。今回は生活習慣病を防ぐことに役立つ「緑茶の成分」について触れていきたいと思います。

健康面における緑茶の魅力

■肥満防止につながる

今では30代から60代だけでなく、若い方でも肥満になる方が増えており、血糖値や血圧、コレステロールに異常が見られるケースは決して少なくありません。
こういった問題が社会的な現象になりつつある中で注目されているものが緑茶に含まれている「カテキン」です。カテキンには脂肪代謝を高める効果があることで知られており、これが肥満防止に非常に効果があると考えられています。
また茶葉に含まれている「茶サポニン」というものには脂肪の吸収を抑制させる効果があるため、緑茶を摂取することで肥満を防止することが期待されています。

■リラックス効果がある

緑茶の中にカフェインが含まれていることは有名な話ですが、その一方で緑茶にはテアニンという成分もあわせて含まれています。テアニンは脳神経をリラックスさせる働きがあり、心を落ち着かせたい時に緑茶を飲むことでリラックス効果を得ることもできるのです。他にもグルタミン酸の働きを抑える作用があり、高血圧の予防をすることもできます。

■肌の健康を維持できる

前述したカテキンには活性酸素を除去する働きを持っています。肌のシワやシミや日常的に当たる紫外線やストレスなどから生じる活性酸素から発生します。このため活性酸素を除去することができるということは肌の健康を保つことにもつながります。
その他にも緑茶にはビタミンAやビタミンC、ビタミンEが含まれていますが、この中のビタミンCはコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。コラーゲンを効率よく作ることができればシワの発生を抑えることにも期待できます。

■お腹の健康を守ることができる

緑茶には胃潰瘍の原因として知られているピロリ菌や、食中毒の原因の1つであるO-157、ボツリヌス菌を殺菌する効果があります。中でもピロリ菌の感染は胃がんにつながる可能性もあるため、胃がんの予防にもつながるかもしれません。

緑茶の効果を最大限に高めるためには?

ここまでで紹介したようにカテキンなどの成分を含んだ緑茶には健康に関するさまざまな効果があることが分かります。そしてこの緑茶の成分を最大限に引き出すためには、いくつかの気をつけるべきポイントがあります。緑茶の効果を高めるために気をつけたいポイントをご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

■リラックス効果を高めたい時のお湯の温度は60度が目安

お茶を沸かす際には60度ほどのお湯を使用することで、緑茶から得られるリラックス効果をより感じやすくなります。この温度を維持させることで緑茶の中に含まれるテアニンを引き出しやすくなるため、リラックス効果を高めることができるのです。

■カテキンの成分を引き出したい場合は80度が目安

カテキンの成分は80度以上のお湯で溶け出します。もしカテキンの成分をしっかりと吸収したいと考えているのであれば、高い温度でお茶を沸かすことを心がけましょう。
またカテキンの成分は新茶よりもどちらかというと2番茶や3番茶に多く含まれています。

以上のようにどの成分を摂取したいかによって抽出方法を変えていくことが、緑茶から得られる効果を高めるためのコツといえます。

これだけは避けておきたい緑茶を飲む際の注意点

緑茶は健康面でさまざまな分野で役立つ成分が含まれていますが「合わせ飲み」を避けるべきものも少なからず存在しています。
例えば緑茶の中には「カフェイン」が含まれていますが、薬と一緒に飲んでしまうと薬の成分が効き過ぎてしまったり、逆に全く効かなかったりする可能性も否定できません。薬とお茶を合わせて飲むことは控えておいたほうが得策でしょう。

また、緑茶の中には脂肪分解成分として「タンニン」という成分が含まれているものもありますが、この成分を過剰に摂取してしまうと、鉄分の吸収を妨げてしまう可能性もあります。特に食後に緑茶の過剰摂取をしてしまうとこの作用が強くなる傾向があるため注意が必要です。

これらを踏まえ緑茶の摂取は合わせ飲みや過剰摂取は控えておきましょう。
成人の方が1日に摂取する量としては5杯〜8杯を1つの目安とし、それ以上飲みたい場合は濃度を少し薄くするなどして調整して飲んでいくことが大切です。

緑茶が日本に上陸した時期は平安時代と古く、当初は「長寿の薬」として使用され、貴族や武士に愛されていた飲料とされていました。当時は特別な階級の人間しか手に入れることはできなかった緑茶ですが、今では手軽に購入することができます。
「元祖・健康飲料」とも言えるこの緑茶の効能を活用し、生活習慣病の予防をしてみてはいかがでしょうか。